■SNS上で暴れ狂う武装ヅマたち

LINEでも執拗に絡んでくるのが特徴
LINEでも執拗に絡んでくるのが特徴
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 それでは実例を見ていきましょう。あなたは彼女たちがSNSに吐き捨てる、

《夫は公務員だから(裁判所勤めだからなど)、この時期忙しいの》

《疲れて帰ってきたのに、次の日、ゴミ捨てもしてくれた》

《腰が痛いと言ったら、ずっとマッサージをしてくれた》

 という投稿を見たことがありませんか? 

 あるいは、あなたが育児や家事の不満をSNS上に投稿した後、コメント欄に《大変だったね。うちの場合は、夫が全部やってくれるよ》と、さりげなく優位に立つような書き込みをされたことはありませんか?

 ほかにも「子どもが風邪をひいて大変」というようなネガティブな投稿でも、アップして数分も経たないうちに『いいね!』がつくような、内容を読まずにつける“無言いいね!”をされた経験はありませんか? 

 武装ヅマの『いいね!』は、読んでいるというマーキングではなく、行動をチェックしているという意味合いに近いのです。距離を置きたいと感じても、監視されているような気分になってしまいます。

 このような、他人のコメント欄に「うちの場合はね」というイケダン自慢や、「その日は用事があって行けずに残念」など聞いていないのに予定を書いていくのも、彼女たちの特徴。

 そして最悪なのが、武装ヅマたちの言いなりになって「イエスマン」になろうとするイケダンたち。彼らが、ママ友トラブルになるような行動をエスカレートさせてしまうとかなり厄介。

 聞いた話では、ターゲットしたママにSNS上で接触し「〇〇ちゃん(武装ヅマの名前)と仲良くしてあげてね」「こういうのよくあるケース(笑)。怒らないでね!」と、対応に困るようなメッセを送って援護射撃することもあったそう。ある意味、夫という最大の味方を盾に、SNS上のキャラクターとしては無双状態なのです。

■なぜ彼女たちは私たちにとって目障りな存在なのか

 武装ヅマたちは、暴言を吐くわけでもなく、モンスターペアレントのような振る舞いを起こすわけではありません。そのため、自分の夫や身近な人に彼女たちの嫌なところを伝えても理解されにくいことが大半!

 しかし、子供同士が仲の良いママ友だったり、学生時代からの付き合いの女友達がこの「武装ヅマ」になってしまった場合は、お付き合いを止めるわけにはいかないのが、厄介なところ。でも、やたらとSNSでコメントをしてきたり、LINEでメッセを送ってきたり絡んでくるため、まともに付き合っていると、こちらの神経が疲弊してきてしまうことも……。

 あくまでも彼女たちは「優位な結婚生活を送っている」と相手に知らしめるようなマウンティングがしたいため、自分とは関係のないネタでもすぐに絡む。それゆえに日常的なコミュニケーションツールであるSNS上で「自分は他人から好かれている」と思い込んでいる彼女たちのようなタイプは、とても目障りな存在になってしまうのです。

 そんな彼女たちとSNS上でうまく付き合うためには、自分の投稿を相手に見えなくする限定公開などを選ぶか、既読スルーして「あなたに興味がない」という態度をとってみてはいかがでしょうか?


<著者プロフィール>池守りぜね◎ライター。出版社勤務などを経てフリーに。WEB媒体を中心に、女性向けのネタや人物取材なども行う。ライター業のほかに、シナリオや書籍、漫画原作なども執筆中。