――そんな順位なんですね! ちなみに3位の菅田さんは、人気女性ファッション誌『ViVi』が行った「国宝級イケメンランキング」の1位に選ばれたり、ネット上でもかっこいいと称賛する声が多いので意外でした。

高須「彼は他の4人と比べても自分らしさを生かした髪型やファッションが上手だし、“イケメンでござい!”顔を作るのがうまいね。だから写真映えすると思います。ただ、輪郭はゴツくておっさん的なのに、鼻や口が少女っぽいのね。そのアンバランスさが世間に受けると思います。男性が“童顔×巨乳”のアンバランスさに萌えるように、男女ともにアンバランス感やギャップはモテるための大きな要素なんですよ

――そうなんですね~。モテる芸能人を思い浮かべてみると、その理由には納得です!

高須「顔のパーツの美醜の計算で言ったら、菅田くんの“おっさん輪郭に、幼くイノセントな雰囲気の鼻と口”はヘンだけどね!」

――ところで、山崎さんへの意見があまり出ませんが……。

高須かっこいいんだけど、印象が強くない顔なんだよ。パーツはキムタクに似てるしハンサムなんだけど、“苦労のない、深みのないキムタク”みたいなね」

――そうなると好感度は高そうですけどね!

高須「サラリーマンなら嫌味のないイケメンとしてすごくいいんじゃない? ただ、芸能界では彼のようにバランスのいいきれいな顔は、永遠の二番手なのよ。女性芸能人も同様に。やっぱり菅田くんみたいに、少し崩れたところがあるほうが隙があって、“私が支えてあげなきゃ!”と思わせて人気が出るんだよね」

――かっこいいだけではダメなんですね! ところで、最近はあっさりイケメンが人気で、坂口さんは「塩顔ブーム」の筆頭とも言われています。かつてはソース顔やしょうゆ顔が流行した時代もありましたが、なぜ今、さらにあっさりとした塩顔が受けているのでしょうか?

高須「近頃、ハーフタレントが多発していたので新鮮だったのでは? 整形界も今はハーフっぽい仕上がりより、爽やかなナチュラル美女顔が人気だよ。そのほうがモテるしね」

――時代は入れ替わり、美の定義も入れ替わるんですね。となると石原裕次郎さんや加山雄三さんなどのいわゆる昭和イケメンと、今のイケメンとの違いは何といえるでしょうか?

高須「裕次郎さんとかは憧れの存在でリーダー感のあるイケメン。今は多数の用途に応えた多数のイケメンがいるというか、かっこいいけど手が届きそうな“仲間的”イケメン、でしょう!」


<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)