スペシャルQ&A【加藤和樹編】

――中川さんには言ってないけど、感謝していることは?

加藤 やっぱり自分という存在と出会ってくれたことですね。僕はずっと存じ上げていたし、いつか一緒に仕事ができたらいいなと思っていたので。それが同じ舞台で一緒に高め合っていけたっていうこと自体に、もうすごく感謝しています。

 いつも的確なアドバイスをくださるんですよ。歌ってて、「ここもうちょっとこうしたほうがいいんじゃない」とか、「こうしたほうが出しやすいんじゃない」とか。ボイストレーニングの先生が一緒なので、クセだったりをちゃんと見てくれるんですね。同世代の共演者で、なかなか言ってくれる人っていないんですけど。2人のシーンでも自分の芝居に集中しているはずなのに、「ここはもうちょっとこうしない?」とか提案をしてくださるので、やっぱりそれに応えたくなるじゃないですか。それでより高め合っていけたので、すごくうれしかったですね。

 始めはアッキーさんにちゃんと自分がついていけるだろうかっていう不安もあったんですけど、全部アッキーさんが引っ張っていってくれました。

――中川さんに直してほしいところは?

加藤 真顔で冗談とかを言うので、本気か冗談かわからないところがあって。軽く話してるときとかに、「実はこういうことがあってさ、こうこうなんだよ。まあウソなんだけど」って(笑)。「いやいやいや、ホント信じちゃうから、そのテンションで言われると」っていうね。けっこうね~、惑わされちゃうんですよ(笑)。おちゃめなんですけどね。冗談とかに対してもたぶん真面目だから、それが芝居ではものすごくいいように作用して、お客さんが“どっ!”って沸いたりするんです。ただ、それをプライベートでやられると、どこまで本気で受け止めたらいいのか……って(笑)。

――スマホの今の待ち受け画面は?

加藤 ドクロの絵ですね。ドクロが好きなので、この携帯にしたときに最初に決めたやつをずっとそのままです。気分で頻繁に壁紙を替えるっていうことはしないですね。最初に設定するときは、すごくこだわって選びます。

加藤和樹 撮影/廣瀬靖士
加藤和樹 撮影/廣瀬靖士
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――あなたにとって愛とは何ですか?

加藤 支えるものだったりとか、ほんとに心から人を愛する恋愛の部分だったり、何かをすごく大事に思う気持ちも愛だし、例えば食べ物でこれがものすごく好きっていうラブもあるだろうし、どれだけ1つのことについて深くのめり込めるかってことだから、愛ってひと言では言えないものですよね。湧き上がってくるものだし、目にも見えないし、人によっても違うから。恋愛でも愛してるとか好きってことを説明してって言われても言えないじゃないですか。その感情を説明してって言われると困るし。かけがえのないものですけど、言葉では説明できないものですかね。

――加藤さんのトリセツを教えてください!

加藤 僕は昔からなんですけど、黙ってるとちょっと怒っているように見えるらしくて。最近はそうでもないですけど、難しい顔してるって言われるんで。なんか機嫌悪いのかなって思われるみたいですけど、決して怒っているわけではございません(笑)。あとは……食べることが好きなんで、一番好きな焼き肉とラーメン二郎のラーメンを与えると喜びます。焼き肉は焼き方にうるさいです。美味しく食べたいんで、誰かと一緒に行っても自分で焼きたい人なんですよ。焼けるとどんどんお皿に乗せちゃうんで、その人のペースで食べさせないから、そこは許してくださいっていう(笑)。なので、一緒に焼き肉に行くときは好みの焼き加減を教えてください(笑)。

――加藤さんの中でロマンチストな部分があったら教えてください!

加藤 たぶん全くないと思いますよ。例えば、理想のデートは? とか聞かれても、「きらめく夜空のオーロラを一緒に見に行こうよ」みたいな発想は自分の中にないんですよ。焼き肉とかラーメン食べに行く? とか言っちゃう人だから。ラブストーリーを演じるときも、役の中に気持ちがあればいいだけで、自分のなかのロマンチストな部分を出そうっていうのはないかな。たぶんロマンティックになるように、脚本とか演出とかもできてるんですよ。

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<プロフィール>

なかがわ・あきのり◎1982年11月5日、宮城県生まれ。B型。音楽活動と並行して、数々のミュージカルに出演。昨年、読売演劇大賞の最優秀男優賞に選ばれた。今後は11月4〜5日中川晃教コンサート「I Sing〜time to come〜」(新国立劇場中劇場)にて開催。また、『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~('18年5月明治座)に星野鉄郎役で主演。ミュージカル『ジャージーボーイズ』('18年9月シアタークリエほか)主演。

かとう・かずき◎1984年10月7日、愛知県生まれ。A型。歌手、俳優、声優として幅広く活動。近年は多数のミュージカルに出演。今後はミュージカル『レディ・べス』(東京公演:10月8日~11月18日帝国劇場/大阪公演:11月28日~12月10日梅田芸術劇場)出演。ミュージカル『マタ・ハリ』('18年1〜2月に大阪・東京)主演。10月18日にミニアルバム「Spicy BOX」を発売。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/白石真弓)