ものを減らして体脂肪も減らす!

 心の準備が整ったところで、いざ行動開始! やせる部屋作りの第一歩は、必要なものを見極めることから。実はこれが、余分な脂肪を減らすことにもつながっていくんです。

「ものも人と同じようにエネルギーを出しているので、必要以上にたくさんのものに囲まれていると、そこにいるだけで疲れてしまいます」

 と話す清水さん。せっかくダイエットのためにウォーキングなど外で努力しても、ものがあふれる家に帰った途端に、モチベーションはガタ落ちなんてことも。

 そんな事態から脱却するためにも、片づけでまず行うのは、ものを減らす作業。

「ただ単にものを捨てるというよりは、必要なものを見極めることが大切。体脂肪も、女性は20%、男性だと15%は生命維持のために必要です。それを洋服で考えるなら、普段よく使っている3割にあたります。あとの7割は、“いつか使うだろう”“また流行りが来るかも”と捨てられずにいるもの。

 でも、その“いつか”は結局来ないことが多いんですよね(笑)。そして着ない服が入ったままのクローゼットを毎日、目にしていると、脳は体脂肪も“いつか使うかもしれないから”と、ためこんでおこうという指令を出してしまいます。逆にものが少なく、常に整理整頓されていれば、思考は冴え、活動的な生活を送ることができます

 では、何を基準にして決めればいいのか?

「よく片づけの指南書に3年着なかった洋服は捨てましょうと書いてありますが、10年や20年着ていなくても、自分をすてきに見せてくれる服であれば、とっておいていいと思います。ただし“もったいないから”とか“着たくはないけど捨てるのが嫌だから”は、ため込み体質を招く原因に。そこを気持ちよくサヨナラできるようになると、身体も変わってきますよ

 ほかには、人に褒められたことのあるもの。

「洋服でもバッグでも、人に褒められると自信が持てるようになります。さほど気に入っていないものでも、残しておくことをおすすめします」

 思い出の品や、壊れたり欠けたりしていないきれいなものは残すように。それ以外はダイエットのためにも処分を検討してみて。

<教えてくれたひと>
清水理恵さん◎「好きなものを食べてもやせる」を信条としたサポートで、全国の女性から支持されるダイエットアドバイザー。カウンセリングのほか、セミナーやメルマガも好評。