ブロックで遊んでる幼稚園生と同じ(笑)

──演出している池田さんはどんな様子なんですか?

鈴木 すごく楽しそうですよ。もちろん責任感とプレッシャーと闘いながらやっているんでしょうけど、ブロックで遊んでる幼稚園生と同じです(笑)。

池田 アハハハハ!

鈴木 好きなモノ集めて、本書いて、こうしたい、ああしたいって考えながら稽古(けいこ)をじーっと見て、笑顔半分で悩んでいるような楽しんでるような顔してるんで。

池田純矢、鈴木勝吾 撮影/齋藤周造
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──演出と役者はどちらが楽しいですか?

池田 それに関してはまったく別ものなんですよね。まず脚本を書きたいように書いて、初稿を演出家の僕にパスする。脚本家の仕事はそこで終わりで、演出家の僕はセット、照明、音楽、役者を考えながら、脚本を直していく。そこは脚本家がどんなこと書いてようが、いらないと思ったら削るし、足りないと思ったら足すし。で、稽古場にいるときも基本的には演出家としての仕事だから自分の役者としてのところはそんなに想像してない。で、少し遅れて役者として表現をする。

 でも演出家と役者の部分は行き来しないといけないんで、毎日ビデオを撮って家でチェックをして自分にもいっぱいダメ出しを書いて(笑)、修正をさせるっていう。すっごく楽しいですね。

鈴木 楽しくなかったら、そんな大変なことやりたくないじゃないですか。

池田 アハハハハハ!

──では、最後に意気込みをお願いします。

池田 僕の思うエンターテイメントは、あえて言いますけど、しょうもない娯楽です。世の中になくてもいいもの。でも、だから人生にプラスワンの潤いを与えられるというか。来て、楽しんで、笑って、面白かったって劇場を出られるように、丁寧に作っていくので、期待して楽な気持ちで劇場に遊びに来てください。

鈴木 僕らが作るストーリーの中に、誰かが5年後のある1日を歩むための糧(かて)になることがあるかもしれないと思うので、何かみなさまの胸に届いて忘れない記憶になるように、最後まで楽しい時間と余韻のあるものを作っていきます。

<舞台情報>

エン*ゲキ#03『ザ・池田屋!』

 元治元年6月5日。池田屋に現れたのは、幕臣の務めを果たすべく京都守護職を仰せつかった浪士集団・新選組……ではなく(!?)、反対勢力である長州藩士のひとり、吉田稔磨。のちの明治維新に多大な影響を与えたこの男、実はどんな窮地に陥ろうとも毎回とんでもない悪運で生き残ってしまう“死ねない星の下”に生まれた男だった。ハイテンポ・ハイテンション・コメディーで贈る予測不能な笑いのるつぼ!

●東京:’18年4月20日~4月30日@紀伊國屋ホール 
●大阪:5月12日〜5月13日@ABCホール
【公式サイト】http://www.enxgeki.com/

 

<プロフィール>

いけだ・じゅんや◎1992年10月27日生まれ。大阪府出身。’07年俳優デビュー。’15年に自ら脚本・演出を手がけた舞台、エン*ゲキ第1回公演『君との距離は100億光年』が話題に。今年1月には第2回公演『スター☆ピープルズ!!』を上演。現在、ミュージカル『HEADS UP!』(~12月17日@KAAT神奈川芸術劇場、’18年3月2日〜赤坂ACTシアター)出演中。

すずき・しょうご◎1989年2月4日生まれ。神奈川県出身。’09年俳優デビュー。’17年の舞台出演は6本の若手実力派。エン*ゲキでも過去2作品に主演。今後は、少年社中×東映 舞台プロジェクト『ピカレスク◇セブン』(東京公演:’18年1月6日~1月15日/大阪公演:’18年1月20日~21日/愛知公演:’18年1月27日)に出演。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/齋藤周造)