5000円も値下げ

 水道料金に関しては「水道管の老朽化から、つくば市や北海道では値上げを行っています。今後、全国的に広がっていく」と前出の柏木さん。

 ガソリン価格の行方について岩間教授は「1リットル5円程度値段が下がる」と見通す。

ガソリン価格は1年前と比べると高くなっていますが、原油価格が落ち着きを取り戻したこと、円高になったこと、さらに市場の過当競争がなくなったことから下がります。ただ、安売り合戦がなくなったため、以前のように格安で売る店は出てこない」

 来春、小学校に入学する子どもの親にはうれしい知らせだ。全国のイオン系列の店舗で4月13日から発売する『トップバリュ かるすぽ はなまるランドセル24』は従来の定番モデルを刷新。新たな機能を付加し、5000円も値下げする。

 新生活に欠かせない家具も値段が下がっているという。

「IKEAやニトリなど価格競争が激しく値段は下落傾向です。コンビニやスーパーのプライベートブランドなども同様です」(前出・柏木さん)

 日々消費するトイレットペーパー、ティッシュペーパー、キッチンペーパーといった家庭紙。日本製紙クレシアは、4月21日出荷分より卸価格を値上げする。大王製紙と王子ネピアも5月1日出荷分より引き上げる。

「家庭紙製品全般を10%以上値上げする予定です」

 と日本製紙クレシア広報。

 再生トイレ紙を製造する丸富製紙は、4月21日出荷分より、店頭価格で50円程度値上げする。同社広報は、

「価格はあくまで目標です。古紙価格や物流費、燃料費の高騰が原因。5月上旬には店頭価格にも反映されるのでは」

 国民健康保険も、値上がりする。経済ジャーナリストの荻原博子さんによれば、

「市区町村から県への移管に伴い、値上がりしていく。これまで国保の医療費を税金で補てんしていましたが、医療費が増え、とても追いつかなくなってきている。徐々に上げざるをえない状況です」

 初診料も大幅値上げだ。

「初診料に800円加算されます。紹介状のない大病院では、初診料を5000円負担しなければなりませんでしたが、大病院の要件が変わります。これまでの500床以上から400床以上に。大病院はあまり行かないほうがいいということですね」(荻原さん)

 生命保険会社は、値下げに踏み切る。既契約者には配当を増やし、新規契約者には死亡保険の保険料引き下げで応じるという。生活必需品ではないだけに、値下げの喜びもさほど広がらない。

 生活者のあずかり知らぬところで決定され実施される値上げの数々に悲鳴の春。

「景気の回復を実感できず、消費を縮小せざるをえない」(前出・岩間教授)という現実にどう立ち向かうか。

 最近、SNS上では、ご飯におかず1品だけの“ハードコア弁当”が話題を集めている。作る時間が省け、材料費も安上がりで見栄えも必要ない。週に1日、徹底的な遊び心で消費を縮小する“ハードコア弁当”のような発想を、生活全般に生み出したい。