「ビッグ発言」と「ジャニーズ独立」で凋落?

イベントで魅せる田原俊彦

――田原さんの有名な「ビッグ発言」やジャニーズ独立してからの経緯など、調べてどうでしたか。

「結局、現状のトシちゃんって“数行でまとめられている”と思うんです。

 その数行とは、'94年の長女誕生に関する記者会見のときの『僕くらいビッグになっちゃうと~』のいわゆる『ビッグ発言』。そして直後の『ジャニーズ独立』。このふたつで人気が凋落した、というもの。

 でも、そこまでに至るまでの経緯がすべて忘れ去られているんです。そこを僕は徹底的に調べた。そのために当時の新聞や雑誌、そして映像なんかを見ると、忘れられたエピソードがたくさん出てくるんです。

 まず『ビッグ発言』当時、マスコミの取材は本当にひどかったということ。特にテレビのワイドショーはずっとトシちゃんの自宅を張り込んでいて(長女誕生に備えて)、病院に行けば付いてきて、出てくるまで待ち構えているんです。しかも毎日。

 入籍のころも、朝トシちゃんが家を出れば『今12時52分、家を出ました』とレポートして、まるで犯罪者かと(笑)。現在、忖度ばかりのテレビ界では考えられないけど、ジャニーズの所属タレントにすらそんな取材手法をとる時代でした。

 当然、トシちゃんも取材陣に対しブスっとして一言も言わない。もともとサービス精神は旺盛な人ですが、私生活は出したくない人ですし、そりゃ怒りますよね。

 それでもほかのタレントだったらうまく取り繕うところですが、彼は良くも悪くも自分に正直な人。それがあの長女誕生の記者会見につながったんです。

 するとマスコミは当然それまで取材に答えてくれないフラストレーションが溜まっていたでしょうから、バッシングに走る。あの取材はホントにひどかった」

ーー独立については?

「またジャニーズからの独立ですが、あの当時は、ほかのジャニーズアイドルもあのくらいの年齢、30歳前後で独立していたんですよ。

 それは『シブがき隊』もそうだった。マッチや『少年隊』は独立しませんでしたが、その証拠に当時の記事を調べると、あるスポーツ紙が『近藤真彦もそろそろ独立が近いと噂されている』なんて書いてますからね。今では信じられない記事です。

 トシちゃんも昔から『33歳が節目』だと話していましたから、ちょうど『ビッグ発言』と『ジャニーズ独立』が重なってしまったんですよね。それがあたかも凋落しているかのように受け取られてしまったのでは? 今の30歳と'94年の30歳では、周囲からの認識が違います。当時は『アイドルは20代前半で卒業するもの』という認識を持たれていましたからね