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ー Aぇ! groupファンがあまり劇場に足を運んでいない?

 

 いしいしんじの人気小説をもとにミュージカルアニメ化した映画 『トリツカレ男』が、11月7日に公開された。

 主人公はAぇ! group佐野晶哉、ヒロインを上白石萌歌。主人公の相棒となるネズミ役は、元劇団四季で舞台を中心に活動する柿澤勇人と豪華メンバーが声優を担当したものの、“爆死”級の苦戦を強いられている。

Aぇ! groupファンがあまり劇場に足を運んでいない?

上映263館に対して、初週にも関わらずランキング外。週末を含めた3日間の興行収入は推定2000万円強という寂しいスタートとなってしまいました。“クセ強”な作画だったことで客足が伸び悩んでいるようです」(映画配給会社関係者)

 今年公開された劇場版『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が国内だけで375億円『名探偵コナン 隻眼の残像』が146億円。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は83億円を突破している。

 一方で、STUDIO 4℃が7年間かけて制作した『ChaO』や『不思議の国でアリスと Dive in Wonderland』といったオリジナル劇場アニメ作品は大苦戦を強いられるなど、アニメ作品の二極化が進んでいる。

オリジナルアニメ作品が苦戦する傾向が強まっているため、『トリツカレ男』も公開前から不安視されていたんです。実際、興行収入はかなり厳しいものの、鑑賞した人たちからの評価はかなり高く、クチコミで少しずつ客足が伸びています」(映画ライター、以下同)

 『トリツカレ男』に関しては俳優陣のファンではなく、アニメ関係者やミュージカルファンから評価が高いのが特徴だ。

背景作画の美しさやミュージカル表現が素晴らしいことも、クチコミが伸びている理由ですね。SNSを見ても主役の声を担当している人がアイドルだったのを知らなかった、本職の声優の人かと思ったという意見も多いです

 作品の出来栄えと裏腹に興行収入が伸び悩んでいることから、鑑賞した人たちが危機感を持ってクチコミや映画レビューサイトに投稿している状況だという。

大手映画レビューサイト『Filmarks』の初日満足度ランキングでは2位にランクイン。同サイトでは投稿数が836件ありながら、5点満点中4.2点。『映画. com』は4.3点と高評価が並んでいます。こんな素晴らしい作品が早期打ち切りになるのはもったいないと感じた人たちがネットで素晴らしさを広めているのは、まさに“トリツカレ現象”と言えるでしょう

 邦画実写作品としては興行収入1位の記録を塗り替えるのも目前となった『国宝』もクチコミで人気が広がっていっただけに、『トリツカレ男』のロングランヒットを期待する声が出始めている一方で、主役を務めた佐野に対して不安視する声も。

佐野さんやAぇ! groupファンがあまり足を運んでいないのが気になりますね。実際、劇場に来ていた人の半数は佐野さんに興味のなさそうな男性客でしたし、ファンのクチコミ投稿もそう多くありません。メンバーの草間リチャード敬太さんが公然わいせつの疑いで逮捕された影響で主演映画『おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?』が公開延期になっています。このまま“Aぇ! groupは客が呼べない”というレッテルが貼られてしまうと、公開日が決まっても配給会社はお金をかけて宣伝しようとは思わないでしょうし、今後起用したいと思う業界関係者も減ってしまうのでは

 Aぇ! groupファンが結束して、映画がヒットすることに期待したい。