自分を大切に思い、愛するきっかけになってほしい

──先ほど「内面を知れば愛さずにはいられない」と言われたファンギですが、彼の魅力を引き出していくのがヒロインのロウン。エネルギッシュな彼女のような女性をどう思いますか?

「女性に限らず男性もそうですが、ロウンのような明るい人が好きです。どちらかというと僕は落ち着いている性格なので、明るい人を見ると気分がよくなりますね。それに、社交的な方って自分に自信がある人が多いので、より魅力的に感じます。そばにいると、自分自身も輝くような感じがするので明るい人に惹(ひ)かれるんだと思います

相手役はパク・ヘス(『内省的なボス』より)(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
相手役はパク・ヘス(『内省的なボス』より)(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
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──ロウンに好意を抱くファンギですが、なかなか行動に移せません。ウジンさんはどうですか?

「僕もどちらかというと、先に告白したり、感情を見せたりできない気がします。自分の恋愛感情に素直になるって、簡単なことじゃないですよね。理想は、友人といるようなリラックスできる関係。だから、ある女性との距離がすごく近くなって、友人のような関係になれるなと感じると、急に心の扉がパッと開くと思います。演技をするというのは、自分自身を徹底的に隠して、キャラクターだけを見せていくこと。役を表現するために自分を消す作業をしていくことで、自分の感情を受け入れることに慣れてきた気がしますね

──“ラブコメのプロ”と呼ばれているのは、ウジンさんのそういった姿勢があるからですね。

「(テレながら)そう言われるとすごく恥ずかしいです。僕にとって“ラブコメ”はとても難しいジャンル。いままで、さまざまなロマンティック・コメディ作品を見てきましたが、俳優さんの演技をみては“どうしたら、あんな上手な演技ができるんだろう”と感嘆しています。僕には、ラブコメが合わないんじゃないかとも思うこともあるんです。そんなときに、称賛の言葉をいただくこともあって。そのたびにもっともっと頑張って、深みを出していかないといけないなと思います。今回の『内省的なボス』での僕の演技に触れることで、改めて自分自身を内省し、自分を大切に思い、愛するきっかけになってほしいと思っています

〈PROFILE〉
1984年7月5日生まれ。25歳のときに映画『ただの友達?』(09年)で俳優デビュー。その後、ドラマ『烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち』(11年)で注目を集め、『普通の恋愛』(12年)でKBS演技大賞の演技賞を獲得。『恋愛じゃなくて結婚』(14年)、『離婚弁護士は恋愛中』(15年)と続けてラブコメ作品に出演し、17年にはラブコメ『内省的なボス』、王宮ロマンス『七日の王妃』、法廷ドラマ『イ判サ判(原題)』に出演と人気ぶりを証明。日本公式サイト:http://woojin.jp/

『内省的なボス』DVD-BOX1、2発売中。各15,000円+税 発売元:ACM/TIMO Japan セル販売元:ポニーキャニオン レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ)(C)STUDIO DRAGON CORPORATION ※記事の中で画像をクリックするとamazonのページに移動します

〈作品情報〉
『内省的なボス』
超内気なボスと超社交的な新入社員が繰り広げるオフィスラブコメディ! 
DVD-BOX1、2発売中(各15,000円+税)
詳細はオフィシャルサイトで。http://naisei-boss.jp/
(c)STUDIO DRAGON CORPORATION