9月10日に解散していたことが明るみになったアイドルデュオ、タッキー&翼。

 ジャニーズ事務所の社長・ジャニー喜多川氏が報道各社に送付した文面には、

《責任感の強い彼にとって、仕事をしながら病気を治すことは難しく、何も背負うものがない状態で自分と向き合いたいと聞き、本人の希望を受け入れました》(原文ママ)

 と、記されている。

 『滝沢秀明 今井翼』と連名の自筆サインが書かれている文書では、今井が、

《先ずは自分の身体としっかり向き合う為、ジャニーズ事務所を退所し、仕事という背負いも無くした状態で病気を克服し、心身共に健康な状態になることに専念したいと思います。この先のことについては、全くの白紙ですが、自分の心身が健康な状態になってから考えたいと思いますので、その時が参りましたら改めて皆様にご報告できるように頑張っていきたいと思います》(原文ママ)

 とつづっている。

 さて、これを額面通りに受け止めるべきか。芸能関係者は、

「今井のメニエール病も、かなり改善していると聞いています。すぐの復帰はなくても、そう遠くないと思っていたので、正直言って驚いています」

 と首をかしげる。さらに、

「“何も背負うものがない”(ジャニー社長)、“仕事という背負い”(今井)、という言葉を両者は文面で発していますが、病気になった人ほど、仕事という“居場所”が欲しいものです。

 芸能人ですからいくら休んでもいいし、仕事がなければ収入ゼロは仕方がない。辞めてもゼロ、辞めなくてもゼロなら、辞めなくてもいいはず。明らかに論理破綻しています

 と、厳しく付け加える。

 では、タッキーの芸能活動引退によって、退所を決意した今井はそもそも事務所に所属し続けることはできたのだろうか。

 そこに着目する、芸能リポーターが話す。

「翼くんのために新たなマネジメント体制を、これからのジャニーズが取れたかは微妙なところですね。実は、翼くんも事務所の不平不満を口にしていて、事務所もそれを耳にしているようですから、36歳の男を再びマネジメントするより、新たな若手にかけた方がいい、と判断しても仕方ない」

 さて、問題は今後。回復してからの身の処し方に関心が集まる。

《まったくの白紙》と今井はつづっているが、

「いやいやいや」

 と前出・芸能リポーターが身を乗り出す。

《改めて皆様にご報告できるよう》云々と書いていますから、これは芸能活動を続けるという意思表示です。そこで問題になるのは、ほかの事務所に行くか、あるいは元SMAPのマネジャーの I 女史が実質的に率いる芸能事務所『CULEN』に行くか、ですね。

 翼くんは、中居くんとメチャクチャ仲が良いんです。翼くんが事務所を辞めることで、ドミノ倒しまではないにしろ、多少のタレント移動もあるかもしれないとみていますが」

 どう動くにしても、退所によって今井翼はフリーハンドを得たことになる。

<取材・文/薮入うらら>