後藤真希 撮影/伊藤和幸

後藤真希からみたつんく♂とは

「声の表情1つ1つまで、超細かく指示されて、それはもう本当に大変でした。でも、つんく♂さんとはモーニング娘。のレコーディングではお会いしても、実はそんなにお話する機会はありませんでした。

 一時、つんく♂さんがお米にハマってる時期があって、事務所においしいお米を食べに行ったことはありましたけど(笑)

 ただ、今になって思うのは、いろんなことをやらせてもらったなぁって。そのときはやらされてる感満載だったんですけど、いろんな曲を歌うことができました。

 そのおかげで自分にこんな顔ができるのか! という驚きがあったり、こんな顔を好きになってもらえるのか! なんてことも。

 うちの親せきと結婚した女性に、“私は『手を握って歩きたい』(2002年に発売した3枚目のソロシングル)でファンになったんです”と言われて、私の中では幼稚な曲だと思ってたのに、そう言われてすごい衝撃。

 だから、当時はよくわからなかったけど、今になるといろんな自分を育ててくれたんだと感謝しています

家族と自分

 戸惑いつつも成長していく10代の後藤真希を支えたのは家族だ。実家通いでずっと家族と暮らしていたのは、ファンならよく知っている。

生活の基盤はいつも家族です。一つ屋根の下暮らしのスタイルはずっと変わらない。家族ありきの仕事、です

 9年前に亡くなったお母さんとの思い出も『今の私は』にたびたび登場する。お母さん、本当に素敵な方だったんですね。

かっこいいし、ちょっと可笑(おか)しくて、可愛らしい。母と私、それに私の長女はみんな性格が似てるんです

 ただ私や娘はすごくシャイなのに、母はシャイという言葉がまったく似合わないすごさがありました。私もあれぐらいの年齢になったら、そうなるのかなぁ?(笑)。

 それから母は、人に謝るのが苦手でした。悪いことはしてないんだから謝れない、と。そういうところも私は似ているかもしれません。本当に悪いなと思ったら謝れるけど、自分に非がないと思うと謝れない。簡単に謝っちゃったほうがラクなのにね、って思うんですけど」