“ベジファースト”にこだわって

 2つ目の裏ワザは、食べる順番。

「パスタを単品で食べると、たちまち血糖値が上がってしまいます。でも、前菜を食べてからパスタを食べ、肉料理、さらにデザートまでしっかり食べても血糖値は上がらないというデータが出ています。野菜を最初にとる“ベジファースト”にこだわり、ゆっくりと食べることがポイント

 そして3つ目の裏ワザは、食後の運動。

血糖値は食べ終わってから15分後に上がり始めます。これを防ぐためには、食べ終わったあとで10~15分ほどウォーキングすること。外に出るのがおっくうなら、家の中で体操をするだけでも効果があります」

そんな牧田先生がオススメする食材は、鶏の胸肉、マグロ、うなぎなどに含まれた、疲労回復の効果があるとされるカルノシンが含まれたもの。

「カルノシンは、強力な抗酸化作用で活性酸素を取り除いてくれるうえ、持久力をアップさせてくれるスグレモノ。やせるだけでなく、アンチエイジングなどプラスアルファの効果も期待できますよ」


脂肪燃焼に効く秘蔵メニュー
鶏肉とにらのピリ辛にんにく炒め
鶏肉とにらのピリ辛にんにく炒め
【写真】脂肪燃焼を助ける秘蔵レシピはこちら

鶏肉とにらのピリ辛にんにく炒め

【材料(2人分)】
鶏胸肉…1枚(約200g)、にら…1束、赤唐辛子…小1本、にんにく…1かけ分、A【塩…小さじ1/3、こしょう…少々】、ごま油…大さじ1、しょうゆ…小さじ2、酒…大さじ1、塩・こしょう適量
【作り方】
鶏肉はひと口大のそぎ切りにし、Aをふる。にらは4センチ長さに切り、赤唐辛子はへたをのぞいて手でちぎる。フライパンにごま油、薄切りにしたにんにく、ちぎった赤唐辛子を入れて弱火にかけ、香りが出たら中火にし、そぎ切りにした鶏肉を炒める。肉の色が変わってきたら酒をふり、ふたをして2分ほど弱火で蒸し焼きし、にらを加え、しょうゆを回しかけて全体に炒め、塩とこしょうで味をととのえる。


《PROFILE》
牧田善二先生 ◎まきた・ぜんじ。医学博士、糖尿病専門医。糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究をニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで行う。'03年より糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のためのAGE牧田クリニックを開業。著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)など多数