杏里はこの程度で済んでよかった

 女優・坂口良子さんを母に持つ、坂口杏里も二世タレントと言われた一人です。娘を売り出したい一心からでしょう。時には良子さんも一緒にバラエティー番組に出演し、バックアップしますが、病に倒れ、帰らぬ人となってしまいます。精神的ショックが大きかったのでしょうか、杏里は所属事務所を辞めます。その後に『週刊女性』は杏里がホストクラブで作った借金を返すため、セクシー女優へ転身すると報じました。やせ細る身体、どんどん変わっていく顔と、イヤなヤバさが漂いますが、杏里本人は『バイキング』(フジテレビ系)で「借金はない」と報道を否定しています。

 しかし、ホストに対する恐喝で逮捕されたことを考えると、金銭的にはだいぶ困っていたのでしょう。不起訴とはいえ、警察のお世話になってしまったことを考えると、ヤバ女と言わざるを得ません。しかし、この程度で済んでよかった、もっと深刻な事件に巻き込まれる、もしくは起こすのではないかと思っていたのは、私だけではないはずです。

 その後、キャバクラや風俗店などに勤務していると報じられた杏里ですが、芸能界復帰のために再始動します。現在、バンドメンバーを公開オーディション中だそうですが、芸能界はやりたいことをやるのではなく、求められることをするところ。音楽業界が厳しいこの時代に、あえて競争率が高い方向を狙うあたりが甘ちゃんだとしか言いようがないのですが、杏里は自分が持っている、ものすごい特権に気づいていないと思うのです。この権利をうまく使えたら、杏里は芸能界で仕事をし続けられたかもしれないというほどの、キーパーソンと杏里はつながっていた。