「また彼女を使おう」

 元女子アナの女優といえば、代表格は、一昨年に亡くなった野際陽子さんだ。NHKのアナウンサーから女優に転身し、見事に成功。150本近いドラマ、30本以上の映画に出演した。

 もう1人挙げるとすれば元フジテレビアナウンサーの八木亜希子か。 

 NHKの朝ドラ『あまちゃん』に出演したのは記憶に新しいが、同じくNHKの大河ドラマ『真田丸』にも出演し、'01年には映画『みんなのいえ』では準主役と言っていいほどの役柄を演じた。ちなみに、同作では第25回日本アカデミー賞で、新人俳優賞も受賞している。

 女優としての活躍が、認められるのはこのふたりだけではないだろうか。

 もちろん本人の才能もあるが、女優としてやっていけるかどうかは、所属事務所が女優の仕事を積極的に取ってくるかどうかにもかかっている。

 その点、宇垣の事務所に関しては、まったく問題なしだろう。あとは本人の才能しだいだが、彼女は局アナ時代にすでにドラマデビューをすませており、評判も上々だったという。そもそもアナウンサーということもあって、滑舌はしっかりしているし、度胸だってあるはずだ。これから必要なのは経験を積むことだ。

 また、演技力だけでなく、作品作りに携わるスタッフに気に入られることも女優業を続けるうえで大切だ。一時期、ドラマに引っ張りだこだった香里奈は周囲のスタッフに好かれることで「また彼女を使おう」とオファーが途切れることがなかったという。宇垣はどうか。

「彼女は入社1年目から『あさチャン!』に抜擢されるなど、新人時代から大いに期待されていた存在でしたが、共演していたアイドルとの熱愛が発覚。それが原因で降板させられると、プロデューサーに食ってかかり、コーヒーが入った紙コップを壁に投げつけたという逸話は有名です。徐々にレギュラー番組も少なくなり、しだいに局内では孤立しているように見えました。

 そんなことがあって退社しても、同局のラジオ番組のレギュラー続投が決定しています。つまり、一部では“はっきり自分の主張をする”その性格を気に入って一緒に仕事がしたいというスタッフもいます」(TBS関係者)

 環境さえ整えば、人気女優・宇垣美里がブレイクする日も近いのでは。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。