松岡修造と田口恵美子

 宝塚歌劇団105期生の組配属が5月7日、同劇団から発表された。宝塚音楽学校の受験と時から注目されていたスポーツキャスター松岡修造(51)の長女、稀惺(きしょう)かずとは星組配属に決まり、男役スターへの道を歩き始めた。

 4月19日から宝塚大劇場で上演中の宙組公演中『オーシャンズ11』で初舞台を踏み、見事なラインダンスを披露している。

「5月27日までのこの公演は第105期生の初舞台であり、いわばお披露目公演。松岡修造はじめ、母親の恵美子さんや妹さんも稀惺の初舞台を観劇したそうで、SNS上でも話題になりました」(スポーツ紙記者)

 阪急東宝グループ創業者で、宝塚歌劇団の創設者・小林一三氏の玄孫(やしゃご)にあたる稀惺。修造の母で、祖母に当たる千波静も元タカラジェンヌで星組のトップ男役だ。

「千波静の姉・千波淳、妹・千波薫、さらにその娘・千波ゆう(松岡修造従妹)も、すべて宝塚の男役でした。静さんが星組だったので、稀惺も配属前から同じ星組になるのではと言われていました」

 そう話すのはヅカファンの一人。さらに「星組はスポーツ選手の娘が多い」のだという。

星組次期トップの礼真琴の父親は元サッカー日本代表の浅野哲也氏。麻央侑希の祖父は元プロ野球の広岡達朗氏、ひろ香祐の父は元プロ野球選手の大豊泰昭氏、桃堂純の母親は元女子プロレスのマッハ文朱さん。だから修造さんの娘さんなら星組かなと噂されていました

 すでにファンクラブも設立され、たくさんのファンがついているという。

「音楽学校時代の2年間、無遅刻・無欠席で特別皆勤賞を受賞した頑張り屋です。宝塚は自分でメイクするのですが、新人のうちはメイクも慣れないので苦労しますが、彼女は舞台メイクがうまく、とても映える顔立ちです。

 男役としては身長169センチと多少小柄ですが、クールな眼差しと凛々しい雰囲気とオーラは、将来のトップ候補だと思います」(宝塚OG)

 稀惺の愛称は「マウイ」「ティミー」、キャッチフレーズは「すべてに感謝! すべてに感動!」。そして好きな言葉は「心に炎」だという。「熱さでは娘に負けたくない」と対抗心を燃やす父親譲りの熱量を持ち合わせているようだ。

<取材・文/小窪誠子>

*タイトルに「稀惺かず」とありましたが、正しくは「稀惺かずと」でした。訂正して、お詫び申し上げます(2019年5月15日22時17分修正)。