たとえ価値観が違っても、相手に対して「まだ一緒にいたい」と思う気持ちさえあればやっていける。それがなくなれば終わりのとき。子どもの前で夫婦ゲンカをしたり、いがみ合ったりするくらいなら、別れたほうがいいという。

子どもにいちばんよくないから。子どもの前では、いつも笑顔でいなきゃね

 離婚してママひとりになっても笑顔で子どもたちと向き合い、変わらぬ愛情を注いで育てるべき、とMALIA.さんは語る。

どんなに大変なことがあったとしても、子どもたちを手放すなんて私の辞書にはない。だって子どもがいちばん大事。私にとって、最高に素晴らしいギフトだから

経営が軌道に乗っても
子育てが最優先

 4人の育児のほかに、モデル、タレント業をこなすMALIA.さんは経営者としての顔も持つ。ブラジリアンワックスのサロンとアパレル会社で社長を務めており、その日常は多忙をきわめる。

「会社を作ったのも、2番目の夫と離婚して、子どもとの生活の基盤が必要って考えたから。経営関連の本を何冊も読みながら出発して、軌道に乗ってもライフスタイルは子育てが最優先。そこは死守しました」 

 15歳から仕事をしており、働くことは大好きだ。“シングル(マザー)になっても恵まれていた。ずっと好きな仕事ができたから”と話すMALIA.さん。彼女のアパレル会社で働くのは大半が子育てママだ。経験上、子育てで何が大変かは理解できるので、時短勤務など、働きやすい環境も整えた。

「見た目はみんなギャルですよ(笑)。でも優秀です」

 と語る彼女にとって、いまや社員も家族の一部、大きなファミリーなのだ。

 子育ても仕事も全力投球。たとえSNSが炎上しても“自分は自分”とぶれない。離婚のたびに強くなる、新時代のママなのだった。

まりあ/1983年生まれ。モデル・タレント。4児の母。ブラジリアンワックスサロンの経営、アパレルブランド社長を務めるなど実業家としても活躍中。書籍『モデルが撮影前にしている5日だけトレーニング』が6月下旬発売予定