山里亮太と蒼井優の結婚には、大袈裟ではなく、ひっくり返るほど驚いた人も多いだろう。

 相手が山ちゃんだということがいちばんの驚きではあるが、そう簡単に結婚することはないだろうと思われていた蒼井が、交際2か月で結婚を決めたことも驚きのひとつだ。

 というのも、蒼井は過去に数々の芸能人と浮名を流したが、結婚に至ることはなかった。岡田准一、大森南朋、鈴木浩介、堤真一、三浦春馬、石崎ひゅーい。鈴木は一緒に住むためのマンションを購入した後に、蒼井に捨てられたなんていう報道も出ていたほどだ。

 熱愛と破局を繰り返すことからなのか、彼女には常に“魔性の女”という枕詞(まくらことば)が付いて回った。

 結婚会見では山ちゃんが自ら、「魔性の女」と口にだし、彼女はそのような女性ではないと強調したのだーー。

“魔性の女たち” の共通点

 芸能界で“魔性の女”としてよく名前が挙がるのが、大竹しのぶ斉藤由貴高岡早紀葉月里緒奈らだ。

 一般的に“魔性の女”と呼ばれる女性は、当たり前だがモテまくる。無意識に男性を引き寄せ、虜にしてしまう。しかも計算など一切ない。すべて天然だ。

 蒼井と雰囲気がいちばん似ている大竹しのぶは、野口五郎、田中健、中村勘九郎さん(当時)、根津甚八さん、桑名正博さんら共演した男優と次々と噂になった過去がある。

 大竹にとって、最初の結婚相手はTBSの元敏腕ディレクター・服部晴治氏だ。服部氏は当時、歌手の中村晃子と交際していて、いわゆる“略奪婚”だった。服部氏が病気で亡くなった後、2度目の結婚相手は明石家さんま。

 さんまとの結婚生活は4年で終止符が打たれたが、その後は野田秀樹との熱愛が発覚。ふたりの交際が始まったとき野田は結婚していて、その後、離婚。これもまた略奪かと騒がれた。独特のゆったりとした口調と、派手さを感じない表情からか“清純派”と呼ばれていたが、そのイメージとは真逆だ。

 斉藤由貴といえば尾崎豊、川崎麻世、開業医の一般男性と、3度にもわたる不倫騒動を起こしている。

 尾崎との不倫の際は会見を開き、「私は子どものころから理性がきかず、感情的に動くことがあった。自分でも嫌になります」と答えている。続く、川崎との不倫のときは芸能リポーターに“あなたはいつも不倫ですね”と問いかけられ、「そうですね」とあっさり認めたかと思えば、「私って愚かな人間なんです」と続けた。

 自分を律することができないのを理解しているかのような彼女の言葉からは、ある種の諦観が伝わってくる。その後、彼女は一般人と結婚するも、'17年にまた不倫をしてしまうーー。

 高岡早紀で思い出されるのは、何と言っても'04年、布袋寅泰との“W不倫”だ。まだ双方に幼い子どもがいたのにもかかわらず、バーの店内で布袋と何度もキスしているところを『FRIDAY』に一部始終撮られてしまったというのだから驚く。

 このスクープだけが原因ではないが、夫の保坂尚輝と離婚することになってしまった。布袋のほかにも、松尾スズキ、中村獅童、市川海老蔵、若乃花(当時)、東幹久、岸谷五郎……など熱愛の噂は常に絶えず、彼女のモテぶりがよくわかる。