年齢設定の幅が狭すぎる42歳女性

 里美さん(42歳、仮名)の趣味はヨガで、スタイル抜群です。若々しくて明るく、おしゃれにも気をつかっている都会的な女性です。

 とても素敵なのですが、年齢が42歳なので、お申し込みはアラフィフ男性が多かった。ですが、里美さんは、50代と言うだけでお見合いを受けませんでした。

 彼女がお申し込みをかけるのは、35歳から45歳までの男性。「なるべく年の近い男性、もしくは年下」というのが希望でした。

 先日、47歳で大手メーカー、年収700万の男性からお申し込みがありました。見た目もハンサムでしたし、私が、「この方は条件もいいし、お会いしてみたら?」と言いました。

 すると、里美さんがこう言ったのです。

「お住まいが千葉だし、5つも上だから」

 東京生まれの東京育ち。都会を離れたくない気持ちはわかります。だからと言って、住まいは都内限定、さらに年齢に厳しい制限をつけていたら、お相手はなかなか見つかりません。

 ご自身の結婚です。ご自身が納得した方とお見合いしたい。そして、結婚したい。その気持ちはわかります。

 しかし、お相手に求めている条件と、現在のご自身が備えている条件が、見合っているのか、みなさんにもう1度、考えていただきたいです。

 婚活とは、どういうことだと思いますか? 

 婚活市場にご自身を棚卸しするということです。自分が婚活市場のどこに位置しているのか、立ち位置を冷静な目で見つめ直してみるといいと思います。

 声を大にして言いたいです。

 己を知ろう!


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/