刹那的に生きていた男が、父性に目覚めたことで娘の命を救うためと自分の濡れ衣を晴らすために逃亡を続けるタイムリミットサスペンス、『TWO WEEKS』(フジテレビ系 火曜夜9時~)主演の三浦春馬が初の父親役で新境地に挑むドラマの舞台裏とは─。

 殺人の濡れ衣を着せられた男が娘の命を救うために逃亡劇を繰り広げる、タイムリミットサスペンス。原作は、韓国の同名ドラマ

描きたいのは“父性愛”

 スリリングな逃亡にアクション、闇の組織、政治家の陰謀や思惑が複雑に絡み合うサスペンスと見どころは多いが、制作する関西テレビの岡光寛子プロデューサーが描きたいと思ったのは“父性愛”だという。

「父と娘の物語を描きたいと思ったのが、そもそもの始まりです。父と娘の親子の情は、友達のように何でも話してわかり合う母と娘の関係とはまた違ったものではないかと思ったんです」

 主人公の結城大地役を演じるのは、三浦春馬。結城は殺人未遂で服役した過去を持ち、人生に希望を持たずに過ごしていた。しかし、8年前に一方的に別れを告げた交際相手のすみれ(比嘉愛未)から、自分との間にできた娘のはな(稲垣来泉)が白血病を患っていることを知らされる。幸運にもドナーとして適合し、骨髄移植を待つ結城だったが、その矢先、殺人の濡れ衣を着せられ、逮捕されてしまう。

 はなの手術まで2週間。結城は娘の命を救うため、決死の逃亡に身を投じた。