介護の際に腰を痛めたことが要因のひとつ?

 医療法人社団泰史会『小林クリニック』の小林裕史理事長に、脊柱管狭窄症について聞いた。

「脊椎(せきつい)には頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)があり、それぞれにクッションの役割をしている椎間板があります。これがすり減ってしまい、脊椎の左右から出ている神経の部分が狭くなって圧迫する病気です」

 症状は、主に腰痛、下肢の痛み、下肢や足のしびれ。

「歩行と休息を繰り返す神経性の間けつ性跛行(はこう)という症状も。これは10メートルぐらい歩行すると痛みで立っていられないため、長い距離を続けて歩くことが困難になります」(小林理事長、以下同)

 原因は運動不足と姿勢の悪さ、それと──。

「小山さんはご主人の介護をされていたので、もしかしたら彼の身体を持ち上げたりした際に腰を痛めたことが要因のひとつになっているかもしれません」

 脊椎の手術は成功率100%とは言えないようで、

「後遺症が出てしまう可能性も高く、手術前のような症状に悩まされるケースも」

 '17年には乳がんで両乳房の全摘手術を受けるもカムバックを果たした小山。この苦難も乗り越えてほしい……。