こんなときは一度、棚卸しをしてみます。

・「やるべきこと:MUST」=私の役割は? 私に求められていることは?
・「やりたいこと:WILL」=本当にやりたいことは? 未来に向けて始める最初の一歩は?
・「できること:CAN」=経験値から獲得した得意なことは? 自分を活かせることは?

 これらを書き出していくと整理できます。

 モノだけでなく仕事も、「ミニマムリッチ=上質なものを少しだけ」の精神が必要です。「量より質」を意識して、時間を埋めていくことは大切だと思っています。

 心からは納得していないムダなスケジュールを手放して空けた時間は、残ったタスクひとつひとつの質を上げるために使うことができます。インプットする時間や作戦タイムを設けることは、「自分にしかできない仕事」にするためにも必要なスペースです。

「スケジュールに少しの余白はあるか?」「運転している車のハンドルに“遊び”はあるか?」を常に意識してみませんか。勇気を出して「NO」ということで、ほんの少しの余白ができます。それが後々、大きなふくらし粉の役目をしてくれます。

人間関係の赤信号を無視しない

「あの人と会うと、帰ってきてからモヤモヤする」「この人の話を聞いていると、いつもザワザワする」ということはありませんか? これは、誰もが感じる「本当の自分から送られてくる赤信号」だと思っています。

 けれど、日常ではみんな、この違和感を特に重要視しなかったり、適当にスルーしながら暮らしているのではないでしょうか?

 このザワザワ、モヤモヤが心の中で知らず知らずのうちに増殖していくと、ある日、熱を出したり、お腹が痛くなったりと身体のほうにあらわれたりします。そこで、やっと「あー、やっぱり私、無理してたんだ」と気づくのです。

 自分が本来持っている直感を大事に守り、磨いていくことで、状況も体調も修正されていきます。「快・不快」「好き・嫌い」という感情を見つめ、その“素の声”に正直に生きることで、本当の満足感を得られます。なかなか難しいかもしれませんが、人間関係では、赤信号を無視しないことです。