芸能活動を休止中の宮迫博之の周辺が騒がしくなっている。

 明石家さんまが自身のラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBS)で《うちの事務所に来いよ》と宮迫に呼びかけたことを発信。その後、スポーツ紙で、都内で宮迫を囲む“激励会”の開催決定と、すでにテレビ局・芸能関係者・芸人仲間に招待状が配られていることが報じられた。

 闇営業騒動の渦中にあった宮迫を気にかけていたさんま。以前から『宮迫を引き取る』という方針を示していたがーー。

「やはり現在も宮迫さんに対する番組スポンサーの拒絶反応は強いです。また、テレ朝では、『アメトーーク!』は特に何の問題もなく回っていることから、“宮迫さんがいなくても大丈夫だったね”と安堵しているとの声も多い。どちらにせよ、騒動で一番責任が重いとされている宮迫さんより、亮さんの復帰が先でしょう」(キー局プロデューサー)

本気で激励する人はいない

 ボランティアに精を出したり、世間に反省していることをアピールしながらも、遅々として復帰への目処が立たないことへの焦りを読み取ってか、さんまが声をかけたというが、ネットでは《優しいのと甘いのとは違う》などと多くの反感を買っているようだまた、“激励会”のタイトル『みんなで一緒にオフホワイトからブラックに、そして白紙に戻った男を囲む会』というのも内輪のお笑いノリを感じさせる。

「時期尚早にも関わらず、さんまが復帰を匂わせる発言をしてしまったことで、宮迫さんへの非難も再燃することになりました。スポンサーもテレビ局員もいまやネットの声には敏感で、今回のニュースに対するネット上の反応をみて“復帰はまだまだ無理でしょう”と再確認したといいます。

 そもそも激励会に呼ばれた業界関係者のなかに、さんまさんに進言できる人はいません。ですが、本音ではみな“やりすぎだ”と考えていますよ。誘われたからには行かないということはできませんが、本気で激励しようとしている人は少数で、“顔は出しとかなきゃ”といったくらいの気持ちだそうです」(テレビ局関係者)

 と、むしろさんまの後押しが裏目に出たとみる向きもある。まずこの時点で復帰させたとしてもテレビはおろか、吉本の舞台に上がることさえも難しいのは明らかだ。

 さんまは良かれと思ってとった行動かもしれない。ただ、その世間との温度差が宮迫の復帰への可能性を狭めているというのはなんとも皮肉な話である。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。