闇営業で夫が痛感した、RGへの謝罪の念

 HGは当然のように反省し、落ち込んでいた。杏奈さんに対しても「ごめんなさい」と真摯に謝っていたというが、それ以上に彼が心配していたのは相方・RGへの負担だったようで、“迷惑がかかる。ご家族にも謝りにに行きたい”と話していたそうだ。

RGさんとも連絡をとっていたようです。そんなRGさんもいろんな取材や舞台で夫のコスプレをして出演されていたり。それを見た夫はリビングで『すごく有り難いな』『感謝やな』っていってましたね

 杏奈さんはどうやって夫を支えたのか──。結論からいえば、何もしなかった。

よく周りから“よく支えたね”と言われましたが、私としては別段主人を支えていたという気持ちはありません。機嫌をとったり慰めたりということではなく、いつも通り接していました。反省し落ち込むのは当然だと思っているので。

 だから私も、この件に関しては主人に特に何もしていません。ただ本当にはじめのころは家に閉じこもってばかりだったので、『別に自宅謹慎じゃないんだからランチに行くよ』と連れ出したり『ジムに行ってきな』と送り出したりしていました

 事務所を通さない“直営業”は事務所が認めていたものの、相手先を見極められなかったHGにも非があると話す杏奈さん。夫が反省するに任せ、普段どおりに過ごすことで結果的に夫を支えていた。そんななか、テレビ番組で杏奈さんがHGに向かって「芸人を辞めたら?」と発言したことがネットニュースに取り上げられた。それについても、事実とは少し異なっているようで……。

あれは『もう芸人をやめてもいいんじゃない?』というよりも『お金のことなら大丈夫』って意味で言ったんです。男の人って、生活があるから家族を養わなきゃっていう考えに囚われがちじゃないですか。

 だから私は、主人にはのびのび好きなことをやってほしくて……。今の時代、お笑いだって路上でもできるし、YouTubeでも発信できる。視野を広げたらいろんな選択肢があるんじゃないかな? って伝えたかったんです。“吉本の芸人”にこだわって謹慎し続けなくとも、好きなことをやれるよって意味だったんです

 続けて「夫婦の、やれるほうがやって稼げるほうが稼げばいい」と杏奈さん。

「子どもがいるお母さんが夜、子どもを置いて友達と食事に行くだけでも負い目を感じたりしますが、やっていることは同じでも、男であるか女であるかで批判の度合いが違いますよね。主人や家族が子どもを見ていてくれるんだったら、外出してもいいと思いますし、夫婦だけでご飯を食べに行くのも私は賛成派です。自立して生きる女性も多くなったなか、仕事の息抜きも必要。男女や夫婦というより、結局は“人と人”じゃないですか?

 “芸能人”というくくりもそうですよね。“税金の申告漏れ”の件や“タピオカ騒動”のときもそうですが、責任ある仕事をされていると、何かトラブルが報じられてしまうと人生に関わるような大ごとに発展してしまいすよね。芸能人が生きづらい時代になったなと思います。

 私は芸能界という華やかな世界は大好きですが、それ1つを軸に活動してくのは怖すぎる時代なので自分でビジネスを手広くやっていきたいと思っています。例えばCMも積極的にオファーが欲しいとは思わない。……まぁ、もちろん、もともと来やしないんですけど(笑)。些細なきっかけがあるだけでも賠償金とか大変なことになりそうですよね(笑)