マイ包丁を引っ提げてきた黒木華

 主演の黒木も続編を喜び、

「また澪を演じられることを大変うれしく思っております。澪の心づくしの料理と、人と人の関わり合いの深みを前回と変わらず心を尽くして演じたいと思います」とコメント。

 前作で料理指導を受け、鱧(はも)までさばけるほどの腕前になった黒木。愛用の“マイ和包丁”で、再び、料理監修の柳原尚之先生の指導を受け、撮影に臨んだ。

「澪の気持ちになりきって、本当に料理が好きという感じで、楽しそうに演じられています。

 黒木さんは、プライベートでも料理をされると聞いています。

 おいしいものを食べたときに、どうやってる作るのかなど、食への好奇心は旺盛だと思います」(山本P、以下同)

 スペシャルは、連ドラから3年後の江戸が舞台。

 澪は女料理人として精進を重ね、料理屋『つる家』は繁盛していた。澪が心惹かれる小松原(森山未來)や、信頼する町医師の源斉(永山絢斗)も、たびたび訪れる。

「原作の後半部分を猛スピードで描くのでは、“みをつくし”の世界観、テンポを維持するのが難しいと考えました。そこで今作では、澪と小松原の恋の行方を中心に描いています」

澪と小松原の恋の行方はどうなるのか (c)NHK
澪と小松原の恋の行方はどうなるのか (c)NHK
【写真】NHK・テレ朝・映画版それぞれの澪役女優たち

 前編(14日放送)では、小松原との恋が澪の料理人としての人生に大きな変化をもたらすことになる。

 後編(21日放送)では、幼なじみの野江(あさひ太夫)との今後を占う吉原“桜の宴”を描いている。