不倫の法則(2) カネをかけない不倫もおとがめなし

 俳優・袴田吉彦のグラビアアイドルとの不倫を『週刊新潮』が報じました。袴田はこの女性と10回ホテルに行き、そのうちの7回はアパホテル。メンバーズカードでポイントをためていたそうです。

 俳優・原田龍二不倫は、カネをかけないという意味ではさらに上を行きます。逢瀬(おうせ)の場所は、原田の車。『週刊文春』によると、「女性と待ち合わせをすると、自分が後部座席に移ってきて、下半身をポロン。終われば最寄り駅まで送られてバイバイ」だったそうです。

 袴田・原田からは、「カネをかけずにセックスしたい」という気持ちが伝わってきます。このような「欲求さえ満たせればいい」という精神性の低さが明らかになると、相手の女性側は「単にカラダ目的のオトコに遊ばれた」とみなされることもあります。女性から見ると、ちっともうらやましくない不倫ですし、袴田・原田とも既婚であることを公にしているので、妻子持ちと知っていて応じた女性も非がないとは言いきれないでしょう。こういう不倫は炎上しません。

矢口真里やベッキーは1年以上の休業に追い込まれた

 それでは、女性芸能人の不倫はどうでしょうか。

不倫の法則(3) 女性タレント、アイドル、女子アナは未婚・既婚問わず“ヤバ不倫”になる

『週刊女性』が報じた元モーニング娘。の矢口真里不倫。夫の出張中に男を自宅に引っ張り込んだところ、予定より早く仕事を終えた夫が帰宅して、鉢合わせ。非難が殺到し、約1年5か月の間、芸能活動を休止しました。

 ベッキーは『ゲスの極み乙女。』のボーカル・川谷絵音不倫関係に陥り、妻を差し置いて、川谷の実家に二人で帰省する姿を『週刊文春』に撮られています。好感度の高いタレントとして、CM契約も多かったことからすぐに会見を開いて不倫関係を否定しますが、「(記者会見で二人の関係を)友達で押し通す予定!」というLINEが流出。ウソをついて不倫関係を維持し、略奪婚をたくらむ腹黒さを露呈してしまいました。このLINEが火に油を注ぐ形になり、約1年の休業に追い込まれてしまいました。

 フジテレビの秋元優里アナは『週刊文春』に妻子あるプロデューサーとの、野外での密会を撮られてしまいます。秋元アナも既婚者で幼い子どもがいましたから、W不倫ということになります。騒動の責任を取って、フジテレビは秋元アナのテレビ出演を見合わせると発表します。秋元アナはアナウンス室から総合事業局コンテンツ事業センターコンテンツ事業室に異動しますが、この人事に不倫が無関係とは言い切れないでしょう。

 この3人は不倫をしたことで、休業したり、仕事を手放すはめになっています。これは彼女たちの主な支持層が男性だからではないでしょうか。女性芸能人にだけ“清純派”というカテゴリがあることが示すとおり、女性芸能人は「世の中の汚れを知らないこと」、具体的に言うと、「(性的に高い魅力を誇りながら)性的な経験が少ないこと」が求められます。そのイメージから逸脱するような行為を「手ひどい裏切り」だと感じる男性もいるのではないでしょうか。

 また、女性にとっては、自宅に間男を連れ込むという矢口のズルさ、いい子アピールしながら、虎視眈々(こしたんたん)と略奪婚しようとしたベッキーのしたたかさ、幼い子どもをほっぽり出しての秋元アナの不倫は、彼女たちの「ウラの顔」を垣間見たような気がして、嫌悪を感じるのだと思います。バッシングが過熱するのは、男女双方の神経を逆なでしたからかもしれません。

 しかし、叩かれない女性芸能人もいるのです。