タレントの中居正広(47)が、所属するジャニーズ事務所を退所するというニュースが芸能メディアを駆け巡っている。

「数日前から情報が漏れだして、ウラが取れるかどうかという競争だったんのですが……結局スポーツ紙は一斉報道にならざるを得なく、週刊文春が『文春オンライン』で報じて明るみに出たわけです」とスポーツ紙音楽担当記者。続けて「円満退社ですね」と付け加える。

グレーのイメージは避けたい

 所属タレントが退所すると、トラブルめくのが芸能界の暗黙のルールだが、「中居クラスになると、ジャニーズももう何も言えないし、ジャニーズ事務所自体も以前と比べずいぶんと丸くなっていますよ」(前出の記者)

 その理由としてあげられるのが、ジャニー喜多川さんが亡くなった後、タッキー体制へ移行しているが、そのイメージを悪化させたくないということ、今年になって同時デビューしたSix TONESとSnow Manがうまい具合にスタートダッシュを切り世代交代が進んでいることだ。そしてもうひとつが、

「これが最大の理由だと思いますが、公正取引委員会の注意に、相当ジャニーズサイドもビビったようですよ」(前出の記者)

 元SMAPの草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾が退所後、なかなか地上波に出られないことで、ジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけたのではないかと疑われ、結果、公取委に注意を受けた。

「皇室がらみのイベントで嵐が歌唱しました。今後、東京オリンピック・パラリンピックがらみでもジャニーズの出る幕は多いと予想される。となると、ほんの少しでもグレーなイメージがつくのは避けたい、というのが本音なんです」(前出の記者)

 退所後も中居は、現在レギュラー出演している番組が継続するという。

「退所にあたって、21日にテレビ番組の収録後に会見をする予定ですが、そのことが意味するのが、退所後も民放に自由に出続けていていんですよ、というメッセージなのです」(スポーツ紙元ジャニーズ担当記者)

 中居の退社によって、ジャニーズ事務所に残る元SMAPのメンバーは木村拓哉(47)だけ。先に退所した3人と中居の合体はすぐにはありそうもないが、木村との合体だけはないことが浮き彫りに出たことで、SMAPが再結成される可能性は絶望的だ。

<取材・文/薮入うらら>