新型コロナウイルスの感染拡大を受け、NHKやTBS、テレビ東京は収録やロケを一時休止することを発表した。

新型コロナに翻弄される田中圭

 また、院内感染のおそれからドラマの撮影に協力してきた病院からのロケNGも相次いでいる。その影響を受けているのが、4月9日からスタート予定の石原さとみ主演のドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)だ。

「予定していた都内の病院からNGが出てしまい、群馬県にほど近い埼玉県内の病院にロケ先が変更になりました。また感染リスクを減らすため都内でのスタジオ収録を増やし、病院内でのロケは最小限にとどめています。撮影場所も院内でも人の往来の少ないエリアを使用。エキストラなどの出演者を減らし、除菌も徹底的に行うなどの対策をしています」(フジテレビ関係者)

 ロケ先の変更により、最も大変な思いをしているのが薬剤部副部長役田中圭(35)。

「田中さんはテレ東系の主演ドラマで、安田顕さんと共演する『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』の撮影も並行して行っているんです。『アンサング』のロケ地が遠くなり、移動時間が増えてしまったことでただでさえ少ないオフの時間が減り、かなりお疲れの様子でした」(制作会社関係者)

 しかし、テレビ東京が4月3日から1週間をめどに生放送以外の収録を休止することを発表したため、急きょまとまった休みが取れることに。

多忙だった田中さんだけに、今までできなかった部屋の断捨離や動画配信サービスで仕事仲間の作品をチェックしてのんびりしているそうです。また共演者とLINEでコミュニケーションをとるなど、撮影再開を見据えて作品を盛り上げる準備をしているとか」(テレビ東京関係者)

 田中はドラマのほか、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画『ゴチになります!』にも出演中。だが、バラエティーでも収録休止や大幅な変更を余儀なくされる番組が増加中だ。

出番前の出演者が待機する“前室”が使用禁止になりました。出演者は楽屋からスタジオまで直接向かうなど、“3密”にならないよう、みんな気をつけていますね」(バラエティー番組スタッフ)

 スタジオ収録時の楽しみである食事にも変化が。

「温かくして量が調整できるケータリングサービスで食事を提供することが多かったのですが、感染防止のため弁当に変更。除菌スプレーなども用意しなくてはいけないため、ただでさえ減っている制作費が圧迫され、どこも悲鳴を上げています」(同・バラエティー番組スタッフ)

 テレビ局やタレントたちの苦労はまだまだ続きそうだ。