「インターネットの保険はなんだか心配」の落とし穴

 インターネットの保険は、店舗もなく窓口係もいないので、なんだか心配という声が、年配者に多い。しかしネットだからこそ経費がかからず安い。30歳の男性が40歳までの10年間、死亡保険1000万円に加入すると、かんぽ生命の保険料は月に2900円に対し、ネットで入るライフネット生命だと1068円。10年間の支払い差額は約22万円!

「ネットで入ったほうが断然、安くなります」

「入院しなくても保険料が出る」という落とし穴

 最近は日帰り入院でも給付金が出るタイプの保険が増えている。保険料は割高だけれど、日帰りでも保険が出るから、ソンはしなそうだ。しかし、ここにも意外な落とし穴が。日帰りで5000円の給付金が出るとして、給付金請求のために病院から診断書をもらうのに、5000円くらいの手数料がかかってしまい、結果的に利益なしということも。

「保険商品によっては領収書で給付金がもらえることもあるので、必ずチェックを」

「高度先進医療に入っていれば安心」の落とし穴

 健康保険の対象にならない、がんの陽子線治療などは300万円かかると言われている。自己負担するとなると大変なので、高度先進医療保障もつけたくなるが、冷静に考えてみよう。現在、がん治療患者は全国に約150万人いるけれど、最先端治療を受けているのは0・3%くらい。ほとんどの人は使っていない。無駄に特約をつけたまま、保険料を払い続けていることも多いのだ。

「低金利だから預金よりも投資」の落とし穴

イラスト/上田惣子
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 金融庁は、投資を奨励している。しかし今はデフレで、モノの価値が下がる。仮に5%下がると、1万円のモノが、9500円で買えることに。つまり500円の利子がついたのと同じこと。無理して投資しなくても、預金しているだけで、お金の価値は上がっているということになる。国のカモにされないで。

「老後の備えにiDeCoが人気」の落とし穴

 公的年金もあてにならないということで、『iDeCo(イデコ)』=個人型確定拠出年金が人気を集めている。各種の投資信託か定期預金で一定額を積み立てて、これを老後にもらうというもの。コツコツ積み立てながら、節税のおまけもついてくるし、政府が大々的にキャンペーンを展開している。けれど、デメリットもあることをお忘れなく。それはいったん加入したら60歳まで引き出せないこと。急にお金が必要になっても、自由にならないのだ。

「国が後押しするつみたてNISA」の落とし穴

 iDeCoと同じく政府が力を入れているのが、『つみたてNISA(ニーサ)』。金融商品は儲かると20%を税金として納めるが、NISAの枠内で買った株式や投資信託は儲かっても税金を払わずにすみ、まる儲けになる。しかしデメリットも当然あり、投資額や商品ラインナップに制限があるなど制約が多い。

「金融庁も金融機関もデメリットは教えてくれないので、相手の説明だけを鵜呑みにしないこと」