“ルンルンだった日”に立ち止まってみて

■美意識の保ち方

“キレイになることばかり考える”ことが大事なのではなく、それぞれの人生観が磨かれていかないと、年を重ねたときに出てくるオーラみたいなものが薄っぺらくなっていくと思うんです。キレイを保つためには、キレイなものをいっぱい見ないと。例えばルンルンだった日があるとする。それはただルンルンだったのか、それともルンルンになるよう努めたのか。そういった意識も重要になってくると思います」

■着物のときのメイクテク

「首の色は、落ちにくい素材のファンデーションとかで、地の色よりも少し、ワントーンくらい明るく。顔のベースはその人の好みでいいと思うけど、Tゾーンは少し明るくしてあげて。フィニッシングパウダーにはラベンダーを。それだけで肌がすっごくキレイに見えるから。リップは着物の柄に赤が入っていれば赤、鮮やかなピンクならピンク系と、合わせてあげるといいと思う!」

■愛用のハンカチは

「本当は着物には薄手のハンカチのほうがいいんです。でも私は分厚いもの。滝のような汗が出ちゃうと困るから(笑)。実は以前、顔面まひになったことがあって。顔が歪んじゃったの。鼻から下が特に目立って、そこを隠すために使い始めたんです。しかもピンク。ピンクって人に明るさや元気も与えるし、口紅のかわりにもなる。それが続いて、今でも使い続けています

■まずは家を大事に!

「外の世界って、自分の都合のいいようにまわっていないじゃない? そんな中で、唯一、自分中心でいられるのが家。家の中の“景色”って毎日見るものだから、そこに美学を全部集約するようにしています。気持ちのいいものにすることで、心も身体も変わると思う。まずは自分が見る“景色”を極めていくことが、キレイでいられる秘訣のような気がします

特別展『きもの KIMONO』東京国立博物館
 秀吉や篤姫など、歴史上の人物が着用したものから、尾形光琳直筆の小袖まで、さらには着物が描かれた国宝の絵画作品、現代デザイナーによる着物など、約300件の作品を展示。IKKOさんも、「着物がわからない方でも大丈夫。まずは絵を見に行く感覚で来てください。鎌倉時代からの着物が並ぶその迫力を、ぜひ体感してほしいです」
※開幕日未定〜6月7日(日)。会期は展覧会公式サイト等でご確認ください。
https://kimonoten2020.exhibit.jp/