芸人もだいぶ前にやめましたし(笑)

「最初の顔合わせのときに“こんな感じです”って脚本・演出の上田誠さんから、イラスト入りの設計図のような紙を見せられたんですけど、全然読み取れなくて(笑)。とりあえず稽古初日の段階では、何をするのかまったく把握できませんでした(笑)。

 でも今回は、基本的に上田さんにお任せする形をとって、とにかく僕自身は“言われたことを一生懸命やる”ということを決めていました。もう本当にびっくりするくらいイエスマンになるっていう(笑)。上田さんもそうですけど共演者のみなさんが本当に面白い方たちばっかりなんで、“これはどう転んでも面白くなるんだろうな”って感じていましたね」

西野亮廣撮影/伊藤和幸
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『たけしの挑戦状』は、所帯持ちのサラリーマンである主人公が妻子と別れ、職を辞めて財宝を探しにいく冒険ストーリー。劇中で西野演じる主人公のアズマは、突如現れたそのゲームに、ゲームの主人公さながら没頭することとなる。もし、自分だったらその“決断”をするのか聞いてみると、

「僕はファミコンのゲームのために、職を捨てることはないかな。でも僕は結構職を捨てがちなんですよ(笑)。だいたいできるようになったお仕事は、どれかしら1年に1回はやめるようにしています。芸人もだいぶ前にやめましたし(笑)。

 何かにハマったとして、それがルーティン化してしまったらやめるようにはしています。それで言うと“やめる”ことは得意かもしれません

 “できるようになったらやめる”というのがモットー。アズマと西野には、いくつか重なる部分も。

「僕は25歳くらいのときに“テレビのひな壇に出るのをやめる”と言って、収入の99パーセントくらいを失って、次に“絵本作家になる”とか言い出したんですけど、絵なんて描いたこともない、やったこともない、どうしよう、っていう。まさに“無理ゲー”に突入しているわけですよね(笑)。でも“どうしよう”とか“死ぬじゃん、このままだと”っていう状況に飛び込むのはむちゃくちゃ好きかもしれません

 つい最近も“無理ゲー”に突入した出来事があった。