令和に入って早々の5月末、即位後初の国賓として来日した、アメリカのトランプ大統領夫妻との会見に感銘を受けた国民も多いことだろう。

昨年5月、トランプ大統領夫人と通訳を介さずに会見される雅子さま
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「元外交官らしく、通訳なしでメラニア夫人とお話しされていて、国際親善を華麗にこなされていたお姿に敬服いたしました。上皇ご夫妻の国際親善も素晴らしかったのですが、令和になってから、さらに踏み込んだお姿を見せていただけたと思いましたね」

 そう話すのは、静岡福祉大学名誉教授で近現代の皇室制度に詳しい小田部雄次さん。

 平成時代の美智子さまのお姿を踏襲しながら“雅子さま流”を実践されているようだ。

「皇后になられてから、今まで以上に国民との関係性を重要視されているのでしょう。

 お出まし先の人々と交流される際、目線を合わせるためにかがんでいたり、じっと相手の目を見つめながら、よくお話しされています。

 上皇ご夫妻のやり方を踏襲されているのだと思いますが、1歩踏み込んだ対応をされていると感じます。

 皇太子妃時代には、あまり拝見したことのないお姿だったので、皇后としてのご自覚が強くなられたからなのだと思います」(河西准教授)

かつてのつらいご経験が活きている

 このスタンスは「かつてのつらいご経験が関係している」と、河西准教授が続ける。

雅子さまは、長い間苦しんだ経験がおありだということが、これまでの皇后にはないポイントだと思います。

 ご自身の経験を踏まえて、世の中で社会的に弱い立場にいる人々の視点や、そういった立場を理解して接することができます。

 それは相手の目線に合わせるということにもつながっていて、いろいろな人に寄り添いながら、皇后としての役割を果たされていくことができるのではないでしょうか」

高齢者施設への訪問では入所者の目線までかがんで会話されていた

 この1年間での雅子さまのご活躍の背景には、ご自身の努力の賜物(たまもの)があるという。