稲垣吾郎

ちーやん「続いて吾郎ちゃんですが、僕は、SMAPが役者として成功したというイメージがあるのが、吾郎ちゃんの『二十歳の約束』('92年)なんですよ

みきーる「あっ、それ大好き〜! 秘密を持った不良役みたいな感じだったんですよね」

ともひろ「牧瀬里穂さんと共演されてたやつですよね? “ヒューヒューだよ!”ですよね?」

みきーる「そう〜〜〜〜〜! “ヒューヒューだよ!  あつい、あつい!”みたいな」

ともひろ「めっちゃ流行りましたよね」

ちーやん「今って、絶対“ヒューヒューだよ!”って言わないですよね」

ともひろ「死語かもしれない(笑)」

みきーる「最近、“アウトオブ眼中”すら通じないらしいです……。ほかにはありますか?」

ちーやん「僕は『東京大学物語』('94年)も好きでしたね。あれ、漫画も好きで」

みきーる「江川達也さんのやつ! 漫画のほうはちょっとエッチなんですよね〜」

ちーやん「そうそう。それを最初、“吾郎ちゃんがやるって聞いて、えっ大丈夫!?”って思って(笑)」

みきーる「結構、ひょうきんにやりこなしていらっしゃって、面白かったですよね。お相手は瀬戸朝香さんでしたっけ?」

ともひろ「そう。吾郎ちゃんと瀬戸朝香さんでやってて、その瀬戸さんが、のちにイノッチ(V6・井ノ原快彦)さんと結婚するわけで(笑)

みきーる当時の彼女役が後輩と……

ともひろ「今となっては……ですよね(笑)。あの作品、竹野内豊さんも出てたよね!? しかも、高校生役!

みきーる「そうそう。出てましたね〜。稲垣さんといえば、今のご趣味にも繋がっていく『ソムリエ』('98年)もよかったです」

ともひろ「ピッタリな役でしたね!」

みきーるあのときのご経験が、今のご活躍にも生かされていますよね。当時はみんな、『ソムリエ』をきっかけにワインに興味を持ったり、ボジョレー・ヌーヴォーを飲んでみたりしていました」

ともひろ「『ソムリエ』から、もうあのまんまのキャラの人生を進んでいった感じ(笑)。今の吾郎ちゃんのキャラのままだなって」

みきーる「ご本人のキャラに合ってますよね。吾郎さんって“エレガントさ”がキーワード。金田一耕助役や明智小五郎役もやってらっしゃるじゃないですか。今までにない、エレガンスを秘めた金田一像を吾郎さんは作ってくれて。個人的には、スーツを小粋に着こなした明智探偵、めっちゃ似合っていて、好きでした!」

ちーやん「明智といえば、玉森(裕太)くん主演の『信長のシェフ』('13年)では明智光秀役で出ていて。主役もできて、脇も固められるなんて、すごい!

みきーる殿系の気品はさすがです(笑)。『陰陽師』('01年)の衣装も素敵でした。今でこそ2.5次元とかありますが、吾郎さんは当時から、マンガや小説のキャラクターもみんながしっくりくるよう、役そのものを“自分のもの”にして完成させてましたね。何をやっても気品が滲みでるのがすごいなって」
 
ともひろ「吾郎ちゃんって、バラエティとか歌番組でも本当に見せる顔が違って、ドラマでは、みんなが見たい、かっこいい吾郎ちゃんが見れる。バラエティーとかだと、気品がある中でもちょっと不器用な感じがあって、笑われる感じのポジション。でもドラマでは、気品があるままの姿が見れるから、ファンはキュンキュンしちゃう」

みきーる「幅広くやってますよね。最近ですと、奥さん役の小雪さんと壮絶な夫婦喧嘩を繰り広げる『佐々木夫妻の仁義なき戦い』('08年)とかも面白くて!   これまでとはまたひと味違った役で、演技を広げられた印象がありました」