8回目の逮捕

 裁判官からは、被害者への接触などを禁じられ、「約束を守るように」と念を押されていた。

 冒頭の主婦をはじめ近所の評判は決して悪くないが、一連の事件で警察ざたになったあとは、

「僕、悪い人に見えますか?」

 と、皮肉っぽい質問をぶつけてくるほど罪の意識を感じさせない態度だった。

「釈放時に弁明を聞きました。“女性に貸した100万円を踏み倒されそうになり思わず殴ってしまった。さらに追加で300万円の借金を背負ったので、もう少し家賃の安いところに引っ越します”と言っていました」(近隣住民)

 登記簿などによると、木造2階建ての自宅は容疑者本人が所有している。しかし、なぜか表札を削り取って「賃貸」をアピールするように。実際には関係のない不動産業者の名前まで貼り出した。

不自然に削られた表札の跡
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「今は、ウソつきという印象になった。以前は“持ち家”と話していたのに、急に“この家は7万円で借りている”と言い始めたんです。お金がないことを強調し、もう、この家には戻ってこないと思わせたかったんでしょう。警察の目から逃れたかったんじゃないかな」と前出の主婦。

 派遣社員として最近まで働いていた倉庫作業の同僚は言う。

「気のいいおじさんで仕事ぶりはまじめ。ただ、軽く注意されただけでも重く受け止めてしまうようで、逆ギレっぽい態度を取ることがあった」

 酒もタバコもやらず、女性の影は見えなかったという。

 同県羽生市で理髪店を営んでいた両親のもと、3人きょうだいの末っ子として生まれた。地元の県立高校を卒業後、県職員に採用。実は20年ほど前、土地開発事務所で主任を務めていたときに最初の事件を起こす。

「7歳下の元交際相手に対するストーカー行為だった。交際を断られると、県職員の立場を利用して女性周辺の戸籍謄本を不正取得し、嫌がる女性を車に引きずり込むなどした」(前出の記者)

 懲役2年4か月の有罪判決の執行猶予中、女性に無言電話をかけたり、中傷するチラシをまくなどして刑務所へ。今年の事件とあわせて計8回も逮捕されている。