「長年、夫からDVを受けてきました。家庭内という狭い空間で、弱い者いじめをされてるような状態です」

 埼玉の自宅前で、集まった報道陣に対し、そう切り出したのはボビー・オロゴンの妻。ユニークな日本語とキャラクターで人気のボビーが、妻の顔を叩いたとして現行犯逮捕されたのは、5月16日のこと。その翌日、ボビーが不在のタイミングを狙ったのか、妻は言葉少なに語っていた。

「嫌がらせでガスを止めたり、この家を売りたいから今すぐ出て行け、協力できないなら眠れなくしてやる、そうじゃなければ離婚届をとっとと書いて渡せ、と。そういうのをずっと我慢してきた……」

 警察に対して暴力行為を否定したボビーは18日に釈放。しかし、妻の言葉を信じるならば夫婦仲は決してよくなかったということになる。これまで子どもたちと一緒にテレビ番組に出演することもあり、家庭円満と思われていたボビー一家。週刊女性は、彼らの住む埼玉の自宅へと向かった。

地元では“子煩悩”で有名だった

「事件が起きる1週間前、広いお庭で楽しそうにバーベキューをしていましたけどね。ボビーも奥さんも子どもたちもいましたよ。こちらで中古の一軒家を買ったのは3年前。オーストラリアにも100坪ある豪邸を持っていて、奥さんと子どもたちはそこに住んでいたけど、1年ほど前に帰国しました」(近所の主婦)

 緑で囲まれた庭にブルーの大きなプールやサウナ施設もある。リビングの豪華なシャンデリアが家の外からでも見える。

「コロナ自粛の前は、子どもと同級生のパパ友とサッカーチームを組んで、毎月第2と第4土曜に、子どもたちも連れてサッカーの試合をしていました」(近所の住民)

 地元でも「ボビー」と呼ばれて人気者だという。

「ナイジェリアから来日したのは、1995年前後と話しています。当時住んでいた公営団地の近くにある居酒屋でナンパした現在の妻と結婚したのが1999年。2男3女に恵まれました。芸能界では、おとぼけキャラで注目を集めるようになった後、2004年には格闘技の『K-1』デビューも果たしました」(テレビ局関係者)