「なんだあれは。鳥か? 飛行機か?」「いや、UFOだ!」こんなSF映画のようなやりとりがアメリカで実際に起こっていたことがわかった。4月27日、アメリカ国防総省より衝撃的な3本の動画が公開されたのだ。サイエンス作家として知られ、理学博士でもある竹内薫先生にこの動画について直撃すると──。

これは100%、本物のUFOです

 アメリカ国防総省が公開した動画は、海軍のパイロットが「不審な飛行物体」を撮影したもの。海上を猛スピードで移動する白い光や、空中で不自然な動きを見せる楕円形の物体がとらえられている。

「回転してる!」「なんということだ!」と絶叫するパイロットの音声も記録されており、UFOファンならずとも思わず興奮してしまうような内容だ。

 何よりも驚きなのが、この映像がアメリカ国防総省から「正式に」公表されたということ。

「だったら、これって本物ってこと?」「宇宙人が来たの?」と尽きない疑問を、テレビでもおなじみのサイエンス作家・竹内薫先生に、まじめにぶつけてみた。

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──アメリカ国防総省がじきじきに発表するなんて、今回は本物の可能性が限りなく高いということですか?

「そうですね。これは100%、本物のUFOです」

──えぇっ!? 断言しちゃっていいんですね!

「日本人は、UFOと聞くとすぐに“宇宙人が乗った円盤”を想像してしまいますが、UFOとは英語で“unidentified flying object”の略。あくまでも“未確認の飛行物体”という意味でしかないんです」

──というと……。

「そう、これは本物の“未確認飛行物体”だよ、ということ。アメリカの国防総省は、この物体が宇宙から来た円盤だとはひと言もいっていません。逆に確かな証拠が見つかった時点で、それは“未確認飛行物体”ではなくなります」

──ちょっとがっかり……。宇宙人が乗っているかもと思っていたのに。

「30年前だったら『ない』と断言しているところですが、可能性は十分にありますよ。というのも、太陽系外惑星が次々と発見され、地球に似た惑星が存在することもわかってきたんです。その中でもっとも地球の近くにあるものが、“プロキシマ・ケンタウリb”という惑星です」