すべての出発点は“疑惑の地”エジプト

 小池都知事のパフォーマンス好きの原点は50年前に遡る。関西の大学を中退すると“日本人がいなさそうでライバルが少ない”という理由でエジプトに留学。“エジプトの東大”といわれる超名門・カイロ大学に入学し首席で卒業──というのが公式プロフィールだが、首席どころか卒業すらしていないという“学歴詐称疑惑”がこれまで何度も報じられている。小池都知事は否定しているが……。

「学歴詐称の真偽はわかりませんが、エジプト時代の話にはどうも“尾ひれ”がついているような……。留学中“ピラミッドのてっぺんで着物を着て日本の茶道を披露した”というエピソードは彼女の自慢話のひとつですが、これも本当は抹茶を点てたのではなく“お茶っ葉を急須で淹れただけ”という話ですしねぇ」(前出・記者)

 20代後半で日本に帰国するとテレビ業界に潜り込み、テレビ番組のキャスター、インタビュアーの座をつかんだ小池都知事は、そこでもセルフプロデュース力を発揮。古くから彼女を知るテレビ局の報道関係者は、野心に満ちた若き日の彼女をこう振り返る。

「30歳ごろにはすでに、テレビの仕事だけでなく講演や書籍の執筆などをこなす売れっ子でした。当時のお金で優に月100万円以上は稼いでいたんじゃないかな? 小池さんは新宿御苑近くのマンションに住んでいて、そのひと部屋が“服でいっぱいになっちゃった”と自慢げに話しているのに、テレビ局には原付バイクで通勤していた。その理由を“ハイヤー代がもったいないから”と、わざわざ目上のプロデューサーに聞かれてもいないのに説明する……とかね(苦笑)。“やっかまれないように庶民派アピールしてるんだ”って、局内ではもっぱらのウワサでした

 ’92年、参議院議員に初当選し政界入り。緑のサファリジャケットにヒョウ柄のミニスカートという、およそ国会議員らしからぬ服装で初登院したことでも耳目を集めた。

2912628票を獲得して都知事選に当選した小池百合子氏(2016年)
【写真】顔つきが変わった? 2016年、都知事に立候補したころの小池百合子氏

でも小池さんは、そうやって注目を集めるだけしかできない。“政治家として何をしてきたか”と聞かれると……環境大臣時代に“クールビズ”という言葉を世間一般に広めたくらいしか出てこないでしょう? コロナ問題でも“オーバーシュート”だとか“ロックダウン”だとか、今度は“東京アラート”だとか、耳慣れない横文字を何の説明もなくわざわざ使いたがる。“わかりづらい”と批判されてもやめないのは、新しい言葉を率先して使うことで、リーダーシップを発揮しているように見せたいんでしょうね」(前出・報道関係者)

 言われてみれば、たしかに、ロックダウンだアラートだと声高に叫んでいたわりには大切な施策は今ひとつ徹底されず、なし崩し状態。

「奇跡的に、ここまでは都内の感染が抑え込めたからいいようなものの、ね。これは、’16年に都知事になった直後の“築地移転問題”や“希望の党”のすったもんだのときも同じ。結局、行き当たりばったりの人なんですよ」(前出・報道関係者)

 まさか。“口紅をつけ忘れた”のも“それくらい連日頑張ってます”というパフォーマンス──だったり。