その後、麻央さんのブログ記事を英訳するなどといった試みが行われたが、3年たった現在に至るまで書籍化という夢には到達していない。

「一時期は実現に向けて話がまとまっていたそうですが、その取り組み自体も一部で売名行為などと揶揄されることもありました。こういった声には海老蔵さんも “批判を乗り越える力はない”と弱気なコメントをしています」(前出・スポーツ紙記者)

各所に問い合わせてみると

 書籍化の動きはどこまで進んでいるのだろうか。麻央さんのブログを運営する『サイバーエージェント』に問い合わせてみると、

「書籍化のお話があったことは存じていますが、今日まで海老蔵さんサイドから具体的なお話はありませんでした」

 乳がんの啓蒙活動を行う『認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)』にも聞いてみた。

「先方からは特にお問い合わせはありません。われわれと同じ、がんの支援団体からもそのような話は聞きませんね」

 海老蔵からは、これといったアクションはなかったようだが、“彼は、麻央さんの思いを忘れたわけでは決してない”と、前出の喜熨斗氏は言う。

「海老蔵さんが、今いちばん重きを置いているのは市川家の伝統を守り “團十郎”の名前をしっかり襲名することです。ここ数年で父と妻を亡くしてしまった彼ですが、その苦難を越えて人間としても役者としても大きく成長しています。襲名披露公演という一世一代の大舞台をやり遂げ、いずれ来る “新しい團十郎”を無事に受け継いだときに、初めてほかのことに向き合えるのではないでしょうか

 海老蔵の事務所にも現状を問い合わせてみたが、

「ブログの書籍化もがん基金の設立も海老蔵個人の考えですので、事務所は今日に至るまでノータッチです」

 とはいえ、海老蔵の麻央さんに対する思いは、いまだに強い。彼女の遺志は、披露公演を終えた来年以降に実現するのかもしれない。