「家族は絶対に守りたかったので」

 俳優の仕事だけでは当然、生活はできない。

「バイトしながらで、すごく貧しかった。もちろんヒモではなかったですけれど(苦笑)、ずっと彼女が精神的に支えてくれていたんです。なんとか食えるようになってきたときに普通に結婚をして普通に子どもが生まれて……。今、子どもは2人です。息子と娘が1人ずつ。家族で僕の出演作品を見ることはあまりないんですが、ただ、めっちゃ仲よくはやっています」

 なぜ糟糠の妻と、わが子の存在を公にしなかったのか?

隠していたという表現には違和感があって。仕事場で自然と家族の話になることもありましたし。ただ、オフィシャルに質問されたことが、そもそもないんですね。気がついたら、こういう形をとっていた……というのが正しい表現かもしれません。

 ちょうど結婚直後に、身の危険を感じるような怖い思いをしたこともあって、“あえて結婚を発表するのはちょっと……”と考えた部分もあります。僕に危害が加えられるのはかまわない……いや、かまわなくはないんですが(苦笑)、家族は絶対に守りたかったので」

 自身のファンへ話が及ぶと、津田は少し間を置いた。

応援してくださる方々がどう感じるかは、やっぱりすごく気にしています。もしも、ショックを受ける方がいらっしゃったら、本当に申し訳ない。ただ、願わくは、みなさんの人生のポジティブな彩りのひとつにしていただけたなら、ありがたいです。こんなしょぼい人間を応援してくださる方々には感謝しかありません。これからもいい仕事を精いっぱいしていくことが、いちばんのお返しになると思っています

 津田のこれからに週刊女性もエールを贈りたい─。