夏ドラ青春系

'13年、'20年
半沢直樹』(TBS系)
出演/堺雅人、上戸彩、北大路欣也、香川照之ほか

役者たちの濃い芝居が楽しい痛快劇
 堺雅人演じる銀行マン・半沢直樹を主人公にしたビジネスドラマ。'13年の第1シリーズは明快な勧善懲悪と香川照之を筆頭とする敵役たちの濃い芝居が話題となり、最終回は42・2%という高視聴率を記録。半沢の決めゼリフ「倍返しだ!」は流行語に。

 7年ぶりに制作された第2シリーズでは、証券会社に出向させられた半沢の前に新たな敵(市川猿之助、古田新太ら)が立ちはだかる。「歌舞伎系俳優たちの“これでもかっ!”の顔芸は増量してるし、香川さんの“おしまいDEATH”などキラーワードも盛りだくさん。ハラハラしつつも笑えるし、最高!」(東京都・53歳)

'03年
『WATER BOYS』(フジテレビ系)
出演/山田孝之、森山未來、瑛太ほか

若手実力派俳優たちが水着で踊る
 男子シンクロ部の奮闘を描いた青春ドラマ。'01年に妻夫木聡主演の映画版がヒットし、'03年に山田孝之、森山未來、瑛太らの出演でドラマ化された。学園祭での公演に向けて主人公たちが明るく楽しく苦難を乗り越えていく王道青春モノで、これぞ夏ドラマの爽快感。「圧倒的な明るさと男子シンクロの迫力に目を奪われました」(長崎県・29歳)。翌年にも市原隼人、小池徹平、石原さとみらの出演で続編が作られるなど夏の定番シリーズに。

'07年
『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ)
出演/堀北真希、小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロほか

イケメン大集合! 逆ハーレムの名作
 男装した堀北真希がイケメンたちであふれる男子寮に入って……という逆ハーレムもの名作ドラマ。小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロ、岡田将生、溝端淳平など旬の若手俳優が集合した桜咲学園は圧巻のひと言だった。'11年に前田敦子の主演でリメークされたほか台湾や韓国でもドラマ化されるなど人気コンテンツに。「『ビーチボーイズ』ともども『イケパラ』も旬のイケメン俳優たちで毎年夏にリメークしてほしいドラマです(笑)」(カトリーヌさん)

夏ドラ恋愛系

'95年
『愛していると言ってくれ』(TBS系)
出演/豊川悦司、常盤貴子ほか

豊川悦司(左)、常盤貴子(右)
豊川悦司(左)、常盤貴子(右)

障害があるゆえに燃え上がる夏の恋
 再放送でも話題となった'90年代恋愛ドラマの傑作。豊川悦司演じるろうあの画家と常盤貴子演じる女優の卵の、障害があるゆえに燃え上がる恋を北川悦吏子がドラマチックに描く。この作品の重々しさはほかの夏の恋愛ドラマと比べると異質かもしれないが、逆に夏という季節だったからこそヘビーになりすぎずにすんだのかも。「白シャツ姿のトヨエツがいい! やっぱり白シャツのイケメンは夏ドラマには欠かせません」(カトリーヌさん)

'10年
『夏の恋は虹色に輝く』(フジテレビ系)
出演/松本潤、竹内結子、沢村一樹ほか

カッコ悪い松潤が逆に魅力的
 売れない二世俳優(松本潤)とシングルマザー(竹内結子)の恋を描く。脚本は『ランチの女王』の大森美香。タイトルのキラキラした派手な印象とは違い、ほんわかと心温かくなるラブストーリー。「カッコいい系ではなく情けない系の男の子を演じている松潤が新鮮でした。竹内結子さん扮する詩織の日本人っぽくない感じもよかった」(東京都・41歳)。「出てくる人がみないい人で、嫌な気持ちになることなく見られたドラマです」(埼玉県・55歳)

'12年
『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)
出演/小栗旬、石原さとみ、相武紗季ほか

恋愛だけでないふたりのバディ感
 若くして億万長者となったIT企業の社長(小栗旬)と東大理学部なのにまったく内定がとれない就活生のヒロイン(石原さとみ)による日本版プリティウーマン。ラブストーリーとしてはもちろん、職業モノとしてもよくできており、小栗と石原の間にあった独特のバディ感はほかの恋愛ドラマにはない面白い関係性だった。「石原さとみちゃんの真琴が本当に魅力的で、この後、日本を代表する女優になったのも納得です」(愛知県・37歳)

'02年
『ランチの女王』(フジテレビ系)
出演/竹内結子、妻夫木聡、江口洋介、山下智久ほか

イケメン兄弟と美味しい料理は天国
 洋食店を舞台に、竹内結子演じるヒロインと店の4兄弟(堤真一、江口洋介、妻夫木聡、山下智久)との恋模様を描いたヒューマンラブコメディー。美味しそうにランチを食べる竹内結子の姿にキュンとした男性も多かった。「4兄弟はもちろん、ほかにも見習い店員が山田孝之だったり、いま見ると男性陣が異様に豪華キャストで竹内結子がうらやましくなる」(神奈川県・47歳)。やっぱり、夏ドラマにはイケメンが必須ってことですかね。