女性に対して身体目的で近づいてくる男性のことを「ヤリモク」といいますが、不特定多数の男女が出会い目的で集まる場には一定数、ヤリモクが混在しています。婚活サイトだって例外ではありません。女性はそのことを承知の上で参加すべきです。婚活で人生を狂わされないためにどうしたらいいのでしょうか?

 筆者の相談者(結婚期間0~3年で離婚した20~30代の男女)に対して「はじめから問題がある人だった」「結婚生活の中でおかしくなった」のどちらに該当するかを聞き取りしたところ、前者は73%、後者は27%でした。

 後者の場合、交際期間や結婚期間の「途中で」少しずつ2人の足並みがそろわなくなるので、どんな相手でも一定の確率で起こり得ることです。そのため、相手選びの段階──婚活の最中に将来の危険を察知することは難しいです。一方で前者の場合、最初から問題を抱えた相手です。そのため、間違った相手を選ばないよう予備知識を得ることが大事です。

 拙著『婚活貧乏 結婚してはいけない人を避ける方法』 (中央公論新社)で4つのチェックリストを紹介しています。結婚を考える彼氏に対して、以下に挙げた「お金」「浮気」「暴言」「モラルハラスメント」に関する質問で当てはまることが多ければ、要注意。トラブルを引き起こす男性の共通点をあらかじめ知ることが大事です。

トラブルを引き起こす男性のチェックリスト

■お金

(1)【返済遅延】彼氏はカードローン、キャッシング返済、携帯電話の料金請求などで督促を受けたことがある。
(2)【無責任】同棲している彼氏は生活費を入れてくれない。家賃や公共料金を払ってくれない。
(3)【金銭依存】彼氏の出費をあなたが立て替えた経験がある。
(4)【仕事不安定】彼氏は無職なのに仕事を探していない時期が過去にあった。
(5)【打算的】彼氏や彼氏の実家が結婚資金を出そうとしない、渋ろうとする。
(6)【滞納癖】彼氏は過去に年金、健康保険の保険料を滞納していたことがある。
(7)【無財産】彼氏には全く貯金がない。
(8)【見栄っ張り】彼氏は他人のことになると金遣いが荒くなる。

■浮気

(1)【職場トラブル】彼氏は転職を繰り返しており、過去に休職、謹慎、減給、左遷等の処分を受けたことがある。
(2)【虚言癖】彼氏は嘘をついても反省せず、また嘘をつく。
(3)【過剰出費】彼氏の携帯電話の料金やガソリン代、ソーシャルゲームの利用料が高すぎる。
(4)【秘密主義】彼氏の携帯にはいつもロックがかかっている。
(5)【無断外泊】同棲中、彼氏が無断で外泊し、事前に連絡もなかった。
(6)【親依存】彼氏はいつまでも親から小遣いをもらったり、仕送りをしてもらったりしている。
(7)【2つの財布】彼氏は職場から交際費を支給されている。
(8)【タダ友】あなたが彼氏の交友関係を問いただすと「タダの友達」と反論されたことがある。

■暴言

(1)【キレやすい】彼氏が他人に対して、異常な怒り方をしているのを見たことがある。
(2)【クレーマー】彼氏は企業に対して、言いがかりをつけたことがある。
(3)【現実逃避】彼氏は突然、行方不明、音信不通になったことがある。
(4)【異常性格】彼氏は一度、怒り出すと手がつけられない。
(5)【異常性癖】あなたは彼氏の求めに応じて、嫌々、性交渉に付き合ったことがある。
(6)【差別的】彼氏は人を見下した言動が多いと感じる。
(7)【酒癖】彼氏は酒の席でトラブルを起こしたことがある。
(8)【自己中心的】彼氏はすべて自分が正しいと思っている。

■モラルハラスメント

(1)【職場関係】彼氏は理由不明の休職をした経験がある。
(2)【親子関係】両親が彼氏(娘)に対して、親子とは思えないほど気を使っている。
(3)【気分屋】彼氏はその日によって言っていることが違う。
(4)【不信感】あなたは彼氏から「信用されていない」と感じることがある。
(5)【責任転嫁】あなたに原因がないのに、トラブルをあなたのせいにされることが多い。
(6)【放浪癖】彼氏は同棲中、理由もなく実家や友人宅、漫画喫茶などに隠れたことがある。
(7)【自尊心過剰】彼氏は何があっても謝らない。
(8)【わがまま】突然、彼氏に予定をキャンセルされたことがある。


露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)
1980年12月24日生まれ。國學院大學法学部卒。行政書士、ファイナンシャルプランナー。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化して、行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界で最大規模に成長させる。新聞やウェブメディアで執筆多数。著書に『男の離婚ケイカク クソ嫁からは逃げたもん勝ち なる早で! ! ! ! ! 慰謝料・親権・養育費・財産分与・不倫・調停』(主婦と生活社)など。
公式サイト http://www.tuyuki-office.jp/