“モナカ”の陰に大ヒット商品

 関ジャニ∞のCMでおなじみの森永製菓『チョコモナカジャンボ』。パリパリモナカの中に入ったアイスとチョコレートもおいしいが、食後にもっとも印象に残るのは表面を覆うあの食感MAXなモナカだ。

 前出のアラケンさんは、こう話す。

「和菓子でのモナカ作りでは本来の餅粉を使用するが、チョコモナカジャンボでは小麦粉でモナカを作ります。モナカの内側にはチョコレートスプレーが吹きつけられ、アイスの水分がモナカへ侵食しないよう1ミリもずらさずに吹きかけています。森永製菓さんは、その小麦粉の質が高いんです」

 それは、森永製菓が生んだあの大ヒット商品が関係していた。

森永製菓さんは『森永ホットケーキミックス』やクッキーなどを製造しているので、小麦粉へのこだわりが尋常ではないんです。そこで培ったノウハウが『チョコモナカジャンボ』にもふんだんに生かされているのでしょう

 ちなみに、ロッテ『モナ王』はパリパリではなくしっとりモナカを研究していて、

「食べると、口の中でほどける感じですね。モナカアイスでもメーカーによって、コンセプトが全然違います」

 いつも何げなく食べているアイスには、おいしいトリビアが詰まっているのだ。

PROFILE●アラケン●アイス評論家、イートデザイナー。『anan』『Hanako』『女子SPA!』などで執筆。“アラケン”の名付け親はマツコ・デラックス