汗をかきやすい人は
要注意

『洗剤アレルギー』とは洗剤に使われている成分が原因でかゆみなどの症状を引き起こすもの。衣類に付着した原因物質は、皮膚から徐々に吸収され体内に蓄積される。そのため突然、発症する場合があるという

「気づいていない人も多く、受診してパッチテストなどの検査で初めてわかる人も少なくありません。

 なんらかの症状が出た場合は皮膚科を受診してもらいたいのですが、自分で判断する場合には先ほどお伝えしたように、洗濯した衣類が当たっている場所に症状が出ているかどうかをチェックしてみてください

 かゆみがひどいときは塗り薬や抗ヒスタミン薬といった飲み薬でかゆみを抑える治療が必要になる。受診し、薬を塗る、が乾燥していれば保湿をきちんとするなど、治療することで症状は改善されるが、

洗剤が原因だと気づいていない場合は、治療しても原因となる洗剤を使っていたら永久に治らない

 洗剤を替えただけで症状がよくなる人も少なくないという。改善しない場合、ほかの病気などが原因の可能性もあるため早めに受診してほしい。

 個人でできる対策として、着や洋服はへの刺激が少ない綿やシルク素材に替えてみるのもひとつ。それでもかゆみが続くようなら洗剤が原因の可能性も疑って洗剤そのものを替えよう。

 洗濯用の洗剤でトラブルが起きる人には何らかの共通点があるのだろうか。

汗をかきやすい人も気をつけてほしいです

 汗によって衣類に残っている洗剤が溶け出てくることも考えられるからだ。

「洗剤によるトラブルや症状が悪化するのは夏場に多いんです。残っている洗剤が汗などで溶け出てきてにつき、それが原因で発症します」

 汗をかきやすい乳幼児や更年期の女性では症状が出やすくなることも考えられる。

 洗剤の容量や使い方を正しく守ることもトラブルを防ぐポイント。

「洗剤は量をたくさん使ったからといっても汚れが落ちやすくなるわけではありません。逆に洗剤が残り、トラブルになる可能性があります。適量を守って使うことが大切です