「織田さん側は、反訴状の訴えに対し、“事実と異なる主張は行っていない”と濱田さん側の反訴内容を完全否定。濱田さんはもともとモラハラをする人で、事実なのだから名誉毀損ではないと反論したのです」(前出・在阪テレビ局関係者)

 織田側はその証拠として、選手や指導者に対し暴力や暴言を日常的に行っている濱田コーチのモラハラ行為が、フィギュアスケート界に知れ渡っている、と指摘。

「誰も声をあげられる雰囲気ではなく、当時、織田さんが監督、濱田さんがコーチだったといえども、彼女の権力にはかなわないんだ、と主張した形です」(同・在阪テレビ局関係者)

宮原知子をリンクに叩きつけた

織田信成と濱田美栄コーチ、お互いに譲らない主張(裁判記録より抜粋)
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 織田側は具体的な選手名をあげ、暴言を吐かれたり、暴行を受けたという証拠を提示。その中には、現役で活躍する宮原知子の名前も含まれていた。

「織田さんは、宮原選手が何か失敗をすると、濱田さんが彼女の髪をつかんで振り回し、リンクに叩きつける、といった暴行をし、“なんでそんなんもできへんの!”“スケートやめてしまえ!”などの侮辱的な言葉を日常的に発していた、と証言しています」(全国紙記者)

 この主張に、濱田コーチ側は暴力をふるったことはないと断言。

「過激な言葉を使ったことはあるけれど、侮辱的ではなく、あくまでも指導の範囲内だということを強調しています」(同・全国紙記者)

 濱田コーチが選手に対してかなり厳しい態度で接していたことは確かだが、受け取り方には差があるようで、スケート連盟の関係者も立証は難しいのでは、と語る。

「フィギュアは氷上をすごいスピードで滑り技を繰り出すので、常にケガと隣り合わせの危険な競技です。事故を避けるために、リンクの上では言葉が強くなってしまうこともあります。決して、選手が憎くて言っているわけではありません。ただ、そのコーチの指導が全員に合うとは言えませんし、濱田コーチの指導法が合わない人もいます。厳しい言葉がエールにも暴言にもなってしまうのです」

 今回の“モラハラ裁判”を、双方の弁護士はどのように戦っていくつもりなのか。