妖艶な姿、不気味な行動、ドスのきいた声……。『私たちはどうかしている』での観月ありさの悪役っぷりが話題だ。

 ひとり息子・椿(横浜流星)に跡を継がせることに執念を燃やしているのは、老舗和菓子屋『光月庵』の女将・今日子(観月ありさ)。椿を名家の娘と政略結婚させるはずが、突如として現れた和菓子職人・七桜(浜辺美波)に椿はプロポーズ。怒れる今日子は七桜を追い出しにかかる。

「最初にオファーをいただいたとき、原作マンガの存在を知らなくて。読んでみたら、もう本当に面白くて! “この今日子さん、めちゃめちゃやりたい!”って思いました」

意地悪シーンに迷いはない

 観月といえば、正義感が強かったり、元気で前向きだったりする役どころが多かった。

「そうなんです。わりと正統派な役が続いていて。だから、1回悪役をやってみたいなと思ったんです。まさに、念願叶いました
 
 とニッコリ。“この疫病神!”などの辛辣なセリフはもちろん、七桜の母親の形見を池に捨てたり、作業着をはぎ取ったり、誘惑相手を送り込んだり……と意地悪のオンパレード! まさにやりたい放題。

ノリノリでやってます。やりすぎか? ってくらい(笑)。大旦那役の佐野史郎さんと私とで、いかにクセのある感じを出せるか張り合ってますから。とにかく濃くて、暑苦しい(笑)」
 
 カメラが回っていないところでの嫁姑関係は?

「浜辺美波ちゃんは、すごく気のつくいい子で。セット内で迷子になりかけた私を誘導してくれたり(笑)。でも意地悪シーンに迷いはないです。そこは割り切って。何回も叩かれたり、水をかけられたりするのはかわいそうだから、“ごめんね、1回で決めるから”と話し、実際に一発OKです

 そんな女優魂を見せる観月は『放課後』('92年・フジテレビ)から今年2月放送の『捜査会議はリビングで おかわり!』(NHK BSプレミアム)まで、29年連続連ドラ主演という金字塔を打ち立てている。てっきり、主演しか受けないこだわりがあるのかと思いきや、

「そんなことでもないんです。意外と昔から、主演をやりながら“あぁ、脇の人たち楽しそうだな”と思ったりしてたんです。みんな生き生きとお芝居して、すごく楽しそうだなって。でも、主演だと正統派を貫かなきゃいけないから、ブレられない。ほかの人が(演技で)遊んでいれば遊んでいるほど、おさめないといけない。だから、演じるうえでも迷いは多いかもしれないです」
 
 そういう意味では、今回の今日子役は超・濃厚で、遊びまくり!

「楽しいですね。主役2人の大変さもわかるので、2人の邪魔をせず……ってだいぶ邪魔なんだけど(笑)、ドラマの中で色濃く面白いエッセンスになっていけたら」
 
 すでに9月30日の最終回は2時間スペシャルでの放送が発表されている。

「七桜と椿の恋模様、光月庵をどっちが継ぐのかはもちろん、最終回に向けて“今日子ワールド”がどんどんエスカレートしていきます。ぜひ今日子を嫌いにならないで、最後まで“愛らしい人だな”と思って見ていただけたら

恐ろしき姑・今日子をどう見る?
「“よくもまあ、こんなことが思いつくよね”っていうほど意地悪を繰り返していますけど、第6話(9/16放送)くらいから、なぜ今日子がこういう人間になったのかがわかるシーンが増えていきます。それを知ると、“この人はこの人で必死なんだ”と、次第にどこか同情する部分が出てきて。ひとりの女性として、なんかすごく憎めない、いじらしい女性だと思いますね

『私たちはどうかしている』
毎週水曜夜10時〜(日本テレビ系)

『私たちはどうかしている』毎週水曜夜10時〜(日本テレビ系)