穏やかな性格だった(池田淳さんのフェイスブックより)
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 JR常磐線・荒川沖駅から北へ約2キロ。幹線道路に近い静かな住宅街の一角に、淳さんが昨夏から社長を務めるようになった工務店がある。

 古参の地元住民はこう話す。

「先代(淳さんの実父)は相当なヤリ手だったけれど、昨年6月に胆管がんで亡くなったんですよ。ずいぶんとつらそうな闘病生活を送っていたから、淳くんもそう遠くないうちに会社の経営を引き継ぐ覚悟はできていたはず。だからこそ、会社から徒歩圏内に若夫婦の新居を建てたわけだしね」

 登記簿などによると、もともとは会社の資材置き場だった敷地に、木造合金メッキ鋼板ぶき2階建ての新居が完成したのは約5年前のこと。

「工務店の若旦那の新居だけあって、しゃれたデザインだし、ご夫婦とも幸せそうな様子でした。地元ではそこそこ名の知れた会社なので、若旦那夫妻はある意味、注目の的だったんです」(冒頭の女性)

職場結婚で24時間一緒にいた

 新築のマイホームで暮らし始めて約半年後、純子容疑者は男児(事件当時4歳)を出産。淳さんは専務取締役として工務店で働き、新社長になってからも親子3人の生活は笑顔が絶えなかった。

 近所の主婦は語る。

背が高くひょろっとした旦那さんは穏やかでおとなしいタイプ。体格のいい奥さんははっきりとモノを言うタイプだけれども、感じがよくて気配りもすごい。

 社長夫人になっても偉ぶることなく、車を運転中に近所の人を見かけるとわざわざバックさせてまで挨拶するような女性だから」

 夫の淳さんは地元・土浦市に生まれ育った。実家周辺の住民によると、子どものころからおとなしい性格で、年の近い妹にやさしかった。少年野球に熱中する時期もあったという。

 淳さんが家業を継ぐことに後ろ向きだったとみる同業者の男性も。

「先代の社長(父親)は従業員を叱り飛ばすこともあったが、親分肌で実力もあるので経営は順調だった。若社長は現場経験がないため、めったに建築現場には顔を出さず、口も出さず、社内のデスクワークが中心だったらしい。

 若奥さん(純子容疑者)とは職場結婚で、結婚後も一緒に働いていたから24時間、顔を突き合わせてお互いに息が詰まったのかもしれない