「世間の見る目が変わったことで、つらく感じる時期もありましたが、今では好奇の目で見てくる人に、自分から笑顔で手を振れるようになりました(笑)」

 ’15年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『まれ』で、土屋太鳳が演じるヒロインの同級生・蔵本一子役で注目を集めた千眼美子

 主演映画が公開されたり、バラエティー番組で引っ張りだこだった’17年、突然『幸福の科学』への出家を発表して世間を驚かせた。

「自分が思っていた数千倍ぐらい反響が大きかったですね。週刊誌やテレビ、ネットでいろいろなことを言われて……。でも出家直前の私は、自殺を考えるほど追い詰められていたので、自分の命を守るために“すべてを捨てて出家した”という感じでした」

「死んでも終わりじゃない」という教え

 清水富美加から千眼美子に改名して6本目となる出演映画『夜明けを信じて。』では、ヒロインを演じている。女優業のほか、現在は宗教家としても活動しているが、出家したことで救われたと振り返る。

「今回の作品の主人公のように、周囲から反対されても自分が信じた道に進める人は尊敬しかありません。私の場合、出家して大川総裁が製作総指揮をとる作品に関わらせてもらうことになってからは、普段の自分も恥ずかしいことはできないな……と身が引き締まるようになり、心の教えを学んで、気持ちが穏やかになった気がします」

 今年公開された映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密―The Real Exorcist―』では、いじめで自殺した女子高生の霊に、

自殺をしても楽にはなれない。逆に、もっとつらい状況が待っているの」

「人生で苦しいときは、必ず意味があるの。苦しい時期を乗り越えて人は成長する」

 と言葉をかける場面があった。彼女自身、そんな教えによって、自殺を考え直したひとりだという。

「幸福の科学の教えで、自殺をすると死んだことに気づかず成仏できないため、楽になれない……というものがあって。だから私の場合は“死んでもそれで終わりじゃない”という教えが、自殺を思いとどまらせてくれましたね」