'19年に放送され、高評価を受けたヒューマンドラマ『監察医 朝顔』。主人公の法医学者であり、母の顔も持つ万木朝顔を演じるのは上野樹里。大きな反響のあった第1シーズンをどう受け止めているのか聞くと、

「以前、お世話になった監督さんから“すごく感動した”という感想をいただいたこともありました。私自身は、自分の作品を客観的に見るのが難しいので……」

前作では描かれなかった
暮らしぶりがわかる

 東日本大震災で母を亡くした朝顔が、ご遺体の最後の声を聴く法医学者として成長しながら、母の死と向き合い、結婚をして自らも母親となった前作。33年続く月9史上初となる2クール連続放送(来年3月まで)となる今作では、よりドラマの登場人物たちに深く迫っていく。

上野樹里 撮影/廣瀬靖士

第1シーズンでは描かれなかった、朝顔が勤める興雲大学法医学教室のスタッフそれぞれにどういう背景があって、どんな暮らしぶりをしているかにも触れていきます。なので、より一層、みなさんがドラマに感情移入してくださる気がして。

 もちろん、万木家の人たちも困難にぶち当たります。予想外のことが起こるかもしれませんが、それはドラマを見ていただいたら」

 劇中で描かれる父・平(時任三郎)、夫の桑原真也(風間俊介)、娘・つぐみ(加藤柚凪)の万木家の何気ない日常風景もドラマの魅力のひとつ。

「つぐみがいい空気感を作ってくれるんです。つぐみ役の柚凪ちゃんは、心から演じてくれるので、毎回、お芝居が少しずつ違って。それがいい味になっています。彼女のポンと出た言葉を、パッと受ける。本当の家族として生活している気持ちです

 いつも、風間くんが“ここでこうだよ。それから、こっちの道を通って”とかって、つぐみに説明をしてくれるんです。そのうえで、ちょっとはみ出したつぐみの演技をいかせるかどうかは大人たちにかかってくる。次は、どんなものが出てくるのか、楽しみでもあります(笑)」

 万木家の温かさが伝わるように頑張りたいと語る。

 今作の法医学者を含め、これまで数々の職業を演じてきた上野に女優ではなかったら、どんな職業に就きたいかを尋ねると、

「これまで、これと思った職業がなかったんです。でも、最近は、人を癒せる仕事に就きたいなと思っています。自分自身も自然の力に癒されているので。休みの日は、環境保護とか、野生動物のドキュメンタリー番組を見ていることが多いですね。地球に優しいことができないかなと思ってビニール袋を使わないようにしたりしています