身体を強化して病気知らずに

《動脈硬化予防》納豆には含まれないビタミンB12を補給

 ホモシステインという物質が体内に増えることが動脈硬化の原因になるといわれている。ホモシステインを減らすためには納豆の栄養素のひとつ葉酸ニラ、グリーンオリーブ、イクラに含まれるビタミンEが効果的だ。

納豆にはないビタミンB12を含む食材も動脈硬化の予防にはおすすめ。肉類タラコなどの食品に含まれているので、組み合わせましょう」

●イチオシ……+ニラキムチ
 ニラはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが豊富。キムチにすればカプサイシンによる代謝アップも期待できる。

●そのほか……+グリーンオリーブ/+イクラ/+タラコ/+玉ねぎ/+マヨネーズ

《骨を強化する》ごはんと相性もいい卵&しらすの最強タッグ

 納豆の栄養素には骨を強化するカルシウムも含まれている。女性は閉経後、骨粗鬆症のリスクが高まるので、納豆とほかの食材を合わせて骨粗鬆症を予防したい。

 一緒に取りたいのがカルシウムの吸収促進をするポリグルタミン酸ビタミンDを含むキクラゲだ。細かく切って混ぜて食べよう。

 カルシウム豊富なしらすサクラエビ納豆を食べ合わせてもいい。

●イチオシ……+卵
 納豆との相性がいい卵も実はビタミンDが多い。Mサイズの卵2個には1日に必要な量の3分の1が含まれている。

●そのほか……+キクラゲ/+しらす/+サクラエビ

《疲労回復》ビタミンB1と睡眠で元気いっぱいに!

 疲労回復にはビタミンB1など、ビタミンB群が欠かせない。納豆のほか肉類、ウナギ、芽キャベツなどに多く含まれている。中でも枝豆にはビタミンB1のほか、納豆には含まれていない疲労回復を促すビタミンCもある。混ぜれば、豆の食感の違いも楽しめる。

 さらに納豆には快眠効果もあるという。納豆に含まれるトリプトファンという栄養素は毎日食べることでメラトニンという睡眠ホルモンを出す原料となる。体力回復には睡眠も大切だ。

「朝の光を浴びてから、14〜16時間後、暗くなるとメラトニンが出るので特に朝、食べると夜ぐっすりと眠れるでしょう」

●イチオシ(1)……+エノキ(なめたけ)
 エノキやまいたけなどのキノコ類からもビタミンB1が摂取できる。エノキは味が淡白で食べやすく、納豆とケンカしない。なめたけを利用してもよい。味がついているので、タレやしょうゆを使わなくてもキノコの風味がプラスされた調味料で十分。

●イチオシ(2)……+豚肉 
 100グラム当たりのビタミンB1の量は豚肉がナンバーワン! 納豆と合わせるときは脂身の少ない赤身がおすすめ。ゆでて余分な脂を落としたほうが食べやすいが調理法はお好みで。ポン酢や塩で味つけた納豆をソースのようにかけてもいい。

●そのほか……+ウナギ/+芽キャベツ/+枝豆/+まいたけ/+スイートコーン