《落としたお水に気を取られ、ブレーキから足を離してしまい、前の車にぶつけてしまいました》

 11月17日、自身のインスタグラムで、運転中に前方の車に追突する接触事故を起こしたことを報告した工藤静香。ぶつけられた運転手にケガはなく、逆に、現場で謝罪した静香が気遣われたようだ。そして、

《ちょっとした気の緩みが、人に迷惑をかけてしまうという事を改めて痛感しました。本当に申し訳ありませんでした》

 と、自身の不注意を反省し、謝罪の意を綴ったのだった。これに「珍しいことですね」と話すのはスポーツ紙芸能デスク。

「普通、芸能人の自動車事故というのは、大抵は警察担当の記者が事故の一報を得て、新聞やスポーツ紙などが運営するネットニュースで報じられることが多い。その後、現場に取材が入り、次第に事故の詳しい状況が明らかになるのです。つまりは所属事務所が事故を把握する前に発表されてしまうこともある」

 最近では、伊藤健太郎によるひき逃げ事件が記憶に新しい。10月28日の夜にバイクと接触する事故を起こし、翌日昼ごろには第一報が打たれた。『共同通信』では、この時点ではまだ《事故後に立ち去ったという情報もあり》という、捜査関係者への取材から得られた情報のみで報じていたが、その後には次々にその全貌(ぼう)が明らかになった。

「本来、芸能人は男女関係ほかスキャンダルは隠したがるものですが、自動車事故の場合は、報道されてしまうことが多い。

 伊藤のひき逃げ事件も頭にあったのでしょう。後に報道によって“バラされる”事後報告よりは、先に自ら事故を告白し、そしてミスを認めて謝罪を済ませる“自己報告”のほうがイメージダウンは少ない。むしろ、被害者が気遣ってくれたことで、世論もこれ以上は彼女を責めることはできませんよ」(前出・芸能デスク)

静香が謝罪したかった相手

 そしてもう一つ、事故を起こした彼女の頭にあったのは夫・木村拓哉が出演するCMへの影響だったかもしれない。

「やっちゃえ NISSAN」今年8月から『日産自動車』のブランドアンバサダーに起用され、新CMが放送されている木村。彼が自動車会社のCMに起用されるのは『TOYOTA』以来のことだ。

「当然ながら大金が動いているでしょうし、何よりも『マクドナルド』に続くナショナルクライアントからの起用は“キムタク復活”を印象付けるものでした。もちろん、事故を起こしたのは木村さんではありませんが、どうしても夫婦イメージが強く結びつく2人ですから、静香さんの先手をとった謝罪は被害者や世間へと同時に、日産にも向けられたものとも考えられますね」(広告代理店関係者)

 これを機に、木村がCMで薦めている「自動運転」に切り替えてはどうだろう。