コロナ禍ではテレビの“不倫報道”にクレームも

 この神対応で騒動は鎮火し、三田の株は急上昇。その後コメンテーターとしてテレビで姿を見る機会も増えた。

 今回も彼女は『文春』のインタビュー取材に3時間も応じ、やはり離婚はないと明言。そして夫のこと、息子たちのこと、家族の絆について語っている。内容は非常に含蓄のあるもので、夫を諫(いさ)めるだけではなく、立てることも忘れてはいない。名実ともに“梨園の妻”の覚悟を感じさせるものだ。 

 結局、芝翫の不倫疑惑騒動は文春誌上で完結したかたちだ。不倫相手は気になるところだが、これから後追い記事がでる可能性は低いとみていい。テレビでの報道に関しても、

コロナの新規感染者が急増するようになった昨年末あたりから、視聴者からは“こんな大変なときにくだらないニュースを流すな”というクレームが入るようになりました。

 実際にコロナ関連のニュースが多く、エンタメ系の話題については、尺が取りにくい状況です。それもあって、不倫報道はラインナップには入れても大きく扱わないことが多いですね。ただ、どうしてもワイドショーのスタッフからは“何かしら芸能ニュースを入れなくては……”という発想がなくならないみたいですね。

 コーナーの特性上『バイキングMORE』では触れられましたが、坂上忍さんは“コロナのニュースばかりだったので不倫のニュースでもホッとする”と曖昧なコメントを残されていました(笑)。もう話は完結しているので“掘り甲斐”がないのでは?」(ワイドショースタッフ)

 2度にわたる不倫報道も、妻やコロナにも救われたようだ。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中